COMPASS樟葉 視点を広げ、世界を広げて(1)

金曜日のCOMPASSです。
年長さんからCOMPASS樟葉に通っているお友達は、小学校3年生になりました。

当時のお友達は、とてもマイペース。
聞いたことを理解するのもゆっくりでした。
うっかり忘れものをする場面も多かったと言います。
また覚えているはずのことでも、ぼんやりと覚えているだけで、明確に答えられないこともありました。
一方で模型やブロック、工作は大好きで、大人が感心するほど精巧な工作を作ったりできる才能も見せています。

保護者様の願いは、語彙が増えて、滑舌も良くなって、お友達同士で楽しく会話ができるようになってほしいということ。
そして、字を読んだり書いたりできるようになってほしい、また周りを意識して、ふさわしい行動ができるようになってほしいですと話しておられました。

未就学だった頃から通っているお友達ですが、COMPASSでは保護者様の願いに寄り添って、座って目の前の課題に集中して取り組むことができるようにと最初の目標を立てました。
最終的には学習や会話も楽しめるようになって、周囲の様子や動きを見て行動できるようになることを目指します。

お友達とは一番優しいプリントのA1から取り組み始め、学習教材や絵カード、絵本で語彙の獲得と発音矯正。
また先生とのテーマを決めない会話で、聞き方、話し方、言葉の意味理解に取り組みました。
言葉の学びと同時に絵カードやひらがなのおけいこを繰り返し、識字力の向上を図り、自分ひとりで書けるよう促し続けました。

ともすればその場にそぐわない行動を見せるお友達。
そういった行動の原因は、周りのお友達が何を感じ、何を考えているのかを読み取ることが難しいからなのかもしれません。
自分だけの世界を少し広げて、周りを見渡し、そこにたくさんのお友達がいて、いろいろな思いもそこにあるということを感じて欲しいと願います。

そこで先生は、まずお友達の気持ちを聞き取ることに努め、そこから周りのお友達の思いを察することができるようになり、しっかり考えて適切な行動を取れるように手助けをしていきました。
ですが、あまり周りのお友達の気持ちを考えすぎると、そもそも優しい性格のお友達は、相手に譲りすぎて疲れたり、辛くなったりすることもあるため、先生たちは見守りながら適宜助言に努めました。

また時折、お友達はトイレに籠ってしまうという困った行動をとることがありました。
トイレという完全個室の落ち着く環境で気持ちを切り替えようとしての行動なのか、本当に用を足したいためなのかを判別しづらいことがあったため、長いこと籠っているときは細かな声掛けに努め、席に戻るように促すことが必要だったそうです。

苦手な勉強が続いて、疲れたり集中力が切れたりするときは適度な休憩を設け、再び集中して最後まで頑張れるように配慮しました。
(後編へ続きます。)

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