COMPASS善通寺 立って、歩いて、笑って(2)

土曜日のCOMPASSです。
COMPASS善通寺のお友達が通い始めてから3ヶ月が経ち、季節は初夏に。
来所するたびに取り組んできた食事と歩行の指導。
自分で食べることには少しずつ慣れていきましたが、まだかなり時間がかかります。
そこで他のお友達よりも先に食事を始め、最後までしっかり食べられるように配慮しました。

歩行訓練は、お友達に正面から向き合って手を差し伸べ、お友達がその手を取るとスタートです。
歩く練習は嫌いだったお友達、手を繋ごうとしなかったり、歩き渋ることも度々ありました。
当初は先生の腕に全体重をかけて引っ張られるように歩いていましたが、次第に体重をかける比重が減り、いつしか自分自身で歩くようになり、つかまり立ちをする場面もよく見られるようになりました。
またシール貼り、フェルトボールの色分け、ペグさし、チップ色分け、フェルトのひも通しなど、着座して取り組む手指を使った活動も行われました。

並行して取り組んだのが言葉の理解です。
お友達は人に関心を示さず、言葉をかけても無反応でした。
どうすれば言葉に意味があることを理解してもらえるか、その課題の試行錯誤の1つは、お友達の行動ひとつひとつに実況中継のように解説をつけて話しかけるというものでした。
手をあげる、積み木を取る、座る、歩く、お友達のそんな行動を表す言葉をその都度お友達に話しかけ、行動と言葉が同じだと理解できるように促します。
繰り返し行う言葉かけで次第に意味と動作が一致し始め、実況しながら伝えた擬音を真似る場面が見られるようになりました。
この頃から来所時に行う一連のルーティン動作の促しが始まり、ご挨拶から荷物の片付けや手洗いまでを繰り返して習慣化を図っていきました。

季節は猛暑の夏を見送り、今、秋を迎えようとしています。
春のお友達は何をするのも嫌がっていましたが、今ではCOMPASSでは当たり前だという認識で嫌がらずに取り組めるようになりました。
両手で支えながらの歩行訓練は、今では片手を繋ぐだけで自分の足にしっかり力を入れ、3〜4歩ほど動けるようになってきています。
食事では、飛んでくるスプーンを避ける必要もなくなり、自分でスプーンを三点持ちして食べたいものを選び、ひとりで完食できるようになりました。
以前は1時間以上かかっていた食事時間も、今は40分程で終われるようになっています。

写真はイメージです

保護者様が事業所に来られたとき、先生と手を繋ぎ、一生懸命歩くお友達の姿に大層驚かれたのだそうです。
ご自宅でも伝えたことに対するお友達の行動が一致することが多くなり、言葉の理解が進んでいると感じるとお話をいただきました。
お友達は利用開始には表情が硬く、殆ど笑顔を見ることはありませんでした。
しかしCOMPASSでさまざまなことを体験し、先生やお友達同士の関わりで次第に笑顔が増え、目が合う回数も増えてきました。
先生の動きを真似するだけでなく、自発的な行動も増え、タッチするなど関わろうとする姿を見られるようになってきました。

最近は周囲にも目を向けられるようになり、いろいろなことに興味を持つようになってきました。
明瞭ではないものの歌を歌うようになり、これまでは声を出すことも殆どなかったのですが、「あー」と言って楽しむ姿が増えてきています。
目が合うようになった今、大きな成長へのスタート地点です。
これからも今取り組んでいることを継続し、さらに積み重ね、お友達のできることを増やしていきます。
語彙を増やし、単語やジェスチャーでのやり取りが出来るようになることを最初の目標に定め、最終的には会話の習得を目指します。
歩行練習も継続し、単独歩行が当たり前になるその日を目指しながら支援を続けいきます。

COMPASS善通寺
所在地:〒765-0031
    香川県善通寺市金蔵寺町43番地1
連絡先:087-735-9538

(施設名をクリックして頂くと施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧