COMPASS熊本東 寄り添う先にあるもの(2)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS熊本東のお友達が通い始めてから10ヶ月が経った翌年の1月ごろには、お友達の様子に確かな成長を確認できる行動が見られるようになってきました。
それまでは、気分による行動のムラが大きく、切り替えもスムーズではありませんでした。
そこで切り替えをよりスムーズにできないかと考え、お友達に「ここまでを〇〇時までに」がわかるようにタブレットに表示される時計を見ながら療育を進めることにしました。
口頭で切り替えを促すだけのときと違い、シンプルに「ここまで」と「ここから」が目視でわかるタブレット。

この方法は、デジタル機器に親和性のあるお友達にとってぴったりのツールでした。
開始前に当日の学習の予定をまず一緒に確認したあと、着座して行うプリントなどの課題に入りますが、目の前にあるタブレットを自分で確認しながら学習を進めているので、先生の声かけや促しに反発することは少なくなってきていると言います。

顔見知りになったお友達とは仲良く過ごせていますが、仲良くなればなるほどぐいぐい近づきすぎて、相手を不快にさせてしまうこともありました。
以前のお友達は、そんなときも先生の助言を受け入れられなくて、反発する態度を見せていましたが、この頃からは素直に受け入れようとするようになり、少しずつですが、理解と定着が生まれてきているようです。

保護者様も切り替えられなかったお友達が、タブレットを使って自分でコントロールできるようになってきている様子を好ましく感じておられるのだそうです。
まだ仲が良ければよいほど距離感が詰まりすぎてしまう点は改善の余地ありますが、相手や状況による言葉づかいができるようになる練習として、その都度「置き換え」の練習を常時おこない、定着を目指しています。

あれから4年。
お友達との取り組みは来所のたび、何度も継続して行われました。
経験が増えた分、色々な学びがあり、学年が上がるにつれて感情の起伏が少しずつ穏やかになっていきました。
今でも学校で疲れてしまったときは不機嫌な様子を見せることもありますが、以前のようにそれがそのままトラブルの火種になることは見られなくなってきています。

先生に指摘されるまでもなく、してはいけないことを実はお友達にはわかっていました。
素直に従うには抵抗があり、かといって自由奔放さを貫き通すほど自信も持てないといったとても複雑な心境のお友達でした。
当初と比べるとかなり柔軟に先生の助言も、周りのお友達との交流も、受け入れられるようになってきたお友達です。

色々な状況や活動で経験を積み、直面したどんな事態にも自信を持って正しく選択ができるようになり、周りの人と協力して課題に立ち向かえるようになってほしいと願います。
これからは更に感情の起伏を緩やかに、更に穏やかな気持ちでお友達が率先して人にも学びにも取り組んでいけるよう、寄り添い、時間をかけ何度でも繰り返し、ともにその先にある未来を目指します。

COMPASS発達支援センター熊本東
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