COMPASS鍋島 「一緒にやろう!」と(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS鍋島に新しいお友達がやってきました。
初めてCOMPASSを訪れたのは寒い2月、お友達は年少さんでした。

保護者様は、お友達の言葉の発音が不明瞭で、相手に伝わらないことを心配しておられ「(就学まで)まだ2年半ありますが、上の姉と兄と同じ小学校に入って欲しい。自分の思いを言葉で伝えられるようになって、大人や友達と楽しく会話をして欲しい。」と希望を話しておられました。

このご希望に寄り添った個別支援計画の目標は「たくさん言葉に触れ、発音できる言葉を増やし、言葉の獲得に繋げ、読み書きが出来るようになること」です。
そのためにはまずお友達が「新しい職員や友だちに慣れ、楽しく過ごせること」を目標として掲げました。
日常生活に必要な生活動作ではトイレ・トレーニングから着手していきます。

COMPASSではお友達にわかりやすいように知識の習得課題を「お勉強」と呼ぶこともあります。
着座して1:1の個別指導、時にはゲームのような活動での学びを集団活動で行うのですが、お友達はそのどちらも経験がありません。
学ぶうえで必要な着座をすることも、ポジショニングも全く知らないところからのスタートです。

まずは見知らぬ場所であるCOMPASSに馴染んでくれるよう、いつも楽しく過ごせるように配慮しました。
お友達と向き合い、話を聞き、お友達が何を好きなのか、何が嫌なのかを知ることから始まります。
選択した課題は発音矯正のための「絵カード」「あいうえお表・音読」「数唱」そして「絵本」や「プリント」です。

話し始めた頃に口の環境が完成されておらず、口を動かす口輪筋などの筋肉の充分な発達、口腔内の舌の位置が正しくないと、発声の明瞭化を妨げる原因になり、このまま話すことに慣れてしまうと、長い間発声の不明瞭さに悩むことになります。
先生に何か伝えたいとき、自分の思いが会話で充分に伝えられないでいると、泣いて訴えるお友達です。
その都度、どう発音して話すか、どう伝えたらいいのかをお友達に教えていく先生です。

少しずつ着座にも慣れながら、発音が明瞭になるように、一つひとつ、一音一音、丁寧に音読を指導していきました。
また、リズミカルなあいうえお唱和も必ず取り入れて、真っ直ぐに声を出す機会を作っていきました。
来所のたびに繰り返し、繰り返し、何度でも、正しい発音を目指して行われる練習。
少しずつ、お友達の言葉に変化が現れるようになっていきますが、言いたいことが明確に伝わるようになった頃、季節は真夏に差し掛かっていました。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター鍋島
所在地:〒849-0937
    佐賀県佐賀市鍋島5丁目3-6
連絡先:0952-37-5938

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