COMPASS神埼 ルールを守って(1)

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS神埼にこの春からピカピカの1年生のお友達が通うことになりました。
保護者様の願い、それは「自分勝手な行動が減ってくれると嬉しい。」ということでした。
お友達は、自分の興味があること、やりたいことを優先してしまう傾向が強く、それでトラブルになることがあるのだとか。
どうすれば友達同士で仲良く過ごせるのか、それが課題でした。

保護者様のご要望を受けて、COMPASSが定めた個別支援計画は、学習の時間から遊びの時間、集団活動の時間、片付けへの切り替えが、柔軟に対応できるようになることでした。
さらに、ただ行動を規制したり、制限するのではなく、COMPASSでいろいろな遊びやいろいろ経験を通して、相手の気持ちを考えたり、気持ちを伝えたりすることでお友達自身が判断できるようになることを目指します。

自分の興味関心があること、自分がやりたいことを優先してしまいトラブルになるというお友達。
例えば、お友達同士でゲームに興じていると思えば、旗色が悪くなると自分ルールをつくってしまいます。
それをお友達や先生から指摘されても、どうしても自分ルールで遊ぶと駄々をこねるのだそうです。
仲良く遊んでいたはずの相手のお友達の顔が曇っていても、困っていることに気がつけないようでした。

あらかじめ決まっていたその日の予定が事情があり急に変更になったとき、お友達はパニックになり、気持ちが混乱して泣いてしまうこともありました。
そして一旦そういう状況になると、しばらく気持ちが治らず、次の行動に移ることができません。

また一方で、事前に守ると約束していても、その時の気分が変わり、約束が守れないこともありました。
例えば「部屋の中では走りません。」と約束をしていても、遊びやお友達との活動が楽しくなり、つい走り回ってしまうことも。
もちろん先生からは注意されますが、一旦上がったテンションは治まりきれず、なかなか走ることをやめることができなかったのだそうです。
これらの自己中心的な行動が、周りを困らせてしまうことをお友達は理解できていないようでした。

そうかと思えば、お友達と関わることは好き。
自分の散らかしたものの片付けが終わってもいないのに、気になったお友達のお世話をしてしまうようなところもありました。
帰る時間になっても自分の荷物も持たず、さらにお友達に関わろうとします。
お友達のお世話や手伝ってあげたいと思う気持ちは、とても優しい素敵な行動なのですが、これでは本末転倒です。

テンションが上がってしまうと、自分のすべきことを振り返られない傾向があるお友達。
そこで「紙に書いて提示する」という方法で、すべきことを意識できるように工夫してみます。
またその日にすることを明確化し、スケジュールを作ることで落ち着いて活動ができるよう支援しました。
遊びでも、ゲームでも、誰かと関わる活動は、そのルールを紙に書いて見せて、きちんと守れるように繰り返し何度も話しをしていきました。

数ヶ月の間、お友達の意識は、自分の気になる方に向かったままだったり、意識を戻してきちんと対応できたりを行ったり来たりという状態でした。
それでも「自分勝手なルールをつくらない」という学びは少しずつ活動の中で育っていきました。
やがて、利用開始から4ヶ月が過ぎた夏休みに入る頃には、事前に活動時のルールを説明しておくと、マイルールをつくることなく、お友達と仲よく活動ができるようになっていました。
(後編へ続きます)

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