COMPASS熊本 応えたい思いを(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS熊本にこの春から通い始めたお友達は年中さんです。

保護者様からご相談されたお困りごとの1つは片づけができないこと。
そして、約束や時間を守れないことでした。
例えば事前に「朝は幼稚園の支度をします。」と約束をしていたにもかかわらず、朝から遊び始め、時間になっても準備するどころか遊び続けてしまうようなこともあったそうです。

自分のやりたいことは強く要求するのですが、思いが通らないと癇癪を起こしてしまいます。
気持ちをうまく言葉で伝えることが苦手で、言葉に詰まると固まって黙り込んでしまいます。
さらに、まだおむつを着用し、トイレの自立ができていませんでした。

保護者様の願いは、気持ちや希望を言葉で伝えられるようになってほしいこと。
なかなか守れない朝の準備などもスムーズにできるようになってほしいと願っておられました。
また、就学までにおむつが外れるようになって欲しいともおっしゃっていました。

COMPASSの個別支援計画は、まず環境に慣れ、リラックスして活動を楽しめるようになることから。
そして、人に伝える際や、状況に応じた言葉に興味を持ち、場面に合わせた使い分けができるようになることを目標に、ひとつづつ自分でできることを増やしていくことを目指して行きます。

お友達は先生から質問されてもすぐに的確な回答が返ってくることはありませんでした。
そこで先生は「〇〇ですって言うんだよ~。」と言い方を教えたり「わからないときは、わかりませんって言おう。」など、様々な活動の中でコミュニケーションに重点を置いて活動を進めます。
そのほかのお友達との活動には、絵カード、絵合わせカード、型はめ、ひらがなパズル、巧緻性の指導ではビーズの紐通し、せんたくバサミなど、それから絵本の読み聞かせ、月例プリントA-6~、集団活動(自己紹介、手遊び、しずかタイム)などを取り入れて行きました。

COMPASSでは来所時間が重なってしまったり、送迎に出なければならないなどの事情でその日の療育時間でも担当する先生が変わってしまうこともあります。
そんな担当先生が変わったり、活動部屋が変わったりすると、お友達は途端に緘黙に。
集団活動では、日常的に行われる前に立っての自己紹介も大切な発言の機会なのですが、やはり緘黙になってしまい一言も発せないでいます。

席を立とうとすらしないでいるお友達。
なんとか発言する機会を作ろうと、先生は「はい」か「いいえ」で答えられる質問にしてみたり、父か母が答えになった「(それは)誰なの?」という質問を出し、まだ答えられずにいるお友達の答えるきっかけにしてもらおうと、「(それは)パパ?、ママ?」などと問いかけをたくさんしました。
個別でお友達の気持ちを聞くときは、動物のハンドパペット(手使い人形)を使って質問するなど、お友達が興味を持ち、リラックスできるように雰囲気を大切にして行われました。

トイレ・トレーニングはお友達の嫌いな課題でした。
来所時にすぐ、1つの課題が終わったときにも、遊びから帰るまでにもう1回と、何度もトイレへ行くように促されました。
渋々ながら促されて何度もトイレに足を運ぶお友達。
いつもおむつに好きなときに排泄できるのですから、その快適な習慣を手放すことはお友達にとって大変なことでした。
それでも利用開始から3か月経った6月くらいになると、少しずつ変化が見られるようになっていきました。
(後編へ続きます。)

COMPASS発達支援センター熊本
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    熊本市北区清水本町22番34号
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