COMPASS唐津Happiness いつか、そのときが、きっと(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS唐津happinessに昨年9月から通っている現在6歳、年長さんのお友達。
その1年前には系列の事業所に通っていました。

お友達は発語がありませんでした。
その当時のお友達の言葉は身振り手ぶりと泣くことだけ。
強いこだわりを見せ、ルーティーンに固執していました。
また、トイレの自立も未完成でした。

保護者様はお友達を気に掛け、言葉でコミュニケーションが取れてお友達と一緒に遊んだり、楽しい時間を共有できるようになってほしいと話され、また保護者様は続けて言葉を身につけた後には「人を思いやる気持ちなど、情緒面を育んでほしい。」とのご希望でした。
そして、トイレをはじめとした身辺自立、またできることを増やして自信をつけ、様々なことに意欲をもって関わっていって欲しいと願いを話しておられました。

保護者様からこの切実な願いを託され、COMPASSではまずお友達が新しい事業所に慣れ、楽しく学習する中で発音できる音が増えることを目指します。
そして次の段階で、お友達との関わり方を知り、自分の気持ちを言葉で相手に伝えられるようになることを目標に、一緒に頑張っていきます。

COMPASSでは個別指導の際に、まず覚えるのは座るということです。
着座して向き合うお友達の課題は、「ひらがなのうた」の読み聞かせやプリント活用して、発話を促すことから始めました。
併せて口舌の体操や、口の開け方を自分で確認できるように鏡を利用した発音練習を繰り返し繰り返し行っていきます。

おむつが外れるように、トイレトレーニングにも取り組みます。
保護者様や幼稚園と話し合い、連携して、トイレのタイミングの把握に努め、良いタイミングでトイレ動作練習をしていきます。
お友達に良く取り入れたのは、⭕️❌カード。
トイレに行く際に、このカードでオムツで排泄しない、排泄はトイレでと、何度も繰り返し伝えていきました。

療育はどのお友達が相手でもいつも計画通りに進むことは決してありません。
その日の体調や、気分が乗らないときには、頑なに発声練習を嫌がることもありました。
お友達が飽きないように、夢中になって楽しんでくれるように、発声の練習と同時に手作りのおもちゃを用意して、息を吹く練習も試みました。
考えられるあらゆる手段でその一言を待った先生たちです。

トイレトレーニングも簡単ではありませんでした。
どのお友達のトレーニングもそうですが、子どもにとって排泄は好きなときに好きな場所でオムツにしてしまえばいい日常の習慣をわざわざトイレにいってしなければならないのは苦痛です。
お友達のトイレトレーニングも繰り返すうちに練習ではなく、ただトイレに行って座るというルーティンになってしまい、トイレにただ行くという行動以外、無意味なものに陥ってしまったときがありました。

この時期はご家庭での練習でも、COMPASSでも、いずれの場合も大人の忍耐力が試されます。
同じ頑張りを強いられている保護者様としっかり手を取り合いながら、突破口はないかと手探りの日々。
それでもお友達の「いつか、そのとき」が訪れることを信じてトイレを促し続ける毎日が続きました。

お友達がCOMPASSに通い始めてから2年、happinessに移ってから1年が経過した頃、お友達を見守り、未来に繋げようとする大人たちの努力がようやく身を結ぶ兆しが見え始めて来ました。
(後編へ続きます。)

COMPASS唐津happiness
所在地:〒847-0033
    佐賀県唐津市久里2978-6
連絡先:0955-58-8238

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