COMPASS本部教室 喉奥に絡まる糸を解くように(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS本部に1年前から通うお友達は、この春年少さんになりました。
お友達は発語がありませんでした。

昨年の今頃、3歳のお友達には着座の習慣がなく、ソワソワと落ち着かない様子を見せ、離席を繰り返していたそうです。
我慢することが苦手で、興味があることだけにしか目を向けてくれません。
切り替えられず、少しでも思い通りにならないと癇癪が始まります。
言葉が出ない分、お友達にできる感情の表現は、癇癪から始まり、抓(つね)ったり、引っ掻いたりといった行為に走るしかなかったのでしょう。

保護者様はお友達の発語を強く望まれ、言葉で伝えられるようになってほしい、また、指示に従えなかったり、自分の思い通りにならなくても我慢出来るようになってほしいと、成長を願っておられました。
COMPASSの個別支援計画は、児発管が相談支援事業所を交えてしっかりお友達の状況や、保護者様のご要望を傾聴し、三者による入念な話し合いを経て、最適なものが立案されます。

お友達のいくつかの困りごとは、言いたいことが伝わり、言葉でコミュニケーションを取れるようになると、理解し合えるようになり、少しずつ減少していくと考えられました。
そこで個別支援計画では、言葉がスムーズに出るように促すことから始め、お友達と話し合えるような土台を作りながら、気持ちの切り替えや我慢することに取り組むことを計画しました。

言葉に触れ、話すための環境を作り、会話の組み立てを学ぶためには、たくさんの経験が必要です。
そこで保護者様は、この地域で許可された契約日数の上限いっぱいのご利用を決められました。

こうして通い始めたお友達。
初めの頃は着座ができず、離席を繰り返し、出された課題に見向きもせず、指示が気に入らないと癇癪か、爪で引っ掻いたりと気持ちが乱れます。
ノリノリで遊んでいるときに、やめて切り替えてもらおうとすると、また癇癪でした。

お友達と取り組む主な課題は、語彙を増やし、発語の機会を作る目標から「50音唱和」「絵カード」「絵本」、そして筆記具の練習や色認識のための「塗り絵」、着座姿勢に繋がる筋力や身体バランスの強化のための活動として運動も組み込まれました。

お友達は、興味・関心を覚えないことにはどんなに誘っても見向きもしません。
かと思えば、そのとき興味がなかったことでも、時間や日にちを少し置いてから再度促してみると「やってみようかな」という様子を見せたりと、気まぐれでした。

発語に大切な口舌のトレーニングや50音唱和。
このうち50音唱和は、区切りを聞き取りやすいよう、独特のリズムをつけて唱和するため、まるで歌うように唱和します。
このリズム唱和をお友達は気に入ったようで、繰り返し何度も取り組み、少しずつ音を覚えていきました。


あいうえお・・・と繰り返すたびに、喉の奥で複雑に絡まっていた糸がほんの数ミリずつ、一本ずつハラリと解けていくような感覚です。
そして、ついにお友達が言葉を発する日がやってきますが、そこに至るまでには半年の時間が必要でした。
(後編へ続きます)

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