COMPASS松茂Wing 小さな変化を見逃さず(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS松茂Wingに元気に通う年少々さんのお友達、通い始めて3ヶ月目に入りました。

お友達はぶつぶつと独り言が多く、切り替えが苦手で途中で切り替えを促すと癇癪を起こしてしまいます。
そのくせ何かに取り組んでいても色々と目移りをして衝動性が見られ、落ち着かない様子です。
昼食をとるときも食への執着を見せ、終わりが理解できず食べ続けるのだそうです。
マスクの装着を教えるのですが、嫌がって付けようとしません。
そしてモノとその名前の一致ができていない様でした。

保護者様は、お友達は体調を崩しやすく、継続しての通所が難しいのではないかと心配しておられました。
そんなお友達を気にかけ、保護者様は「安定した体調で休まず通ってほしい。」と願っておられました。
療育を受け、落ち着いて生活できるようになり、切り替えがスムーズにできるようになり、またコロナ禍の時代なので、マスクの着用ができるようになってほしいと希望を話しておられたそうです。

個別支援計画では、まず体調面が安定し、楽しく通うことができるように配慮をしていくことにしました。
そしてお友達が穏やかに日々を送り、落ち着いて課題に取り組むことができるよう、運動遊びを通して成長を促していくことを目標に掲げました。
そして今日に至るまで、楽しいコミュニケーションで先生と触れ合う機会をたくさん作っていきました。
静と動を組み合わせた運動遊びを取り入れ、みつば月齢プリントA-1を活用して机に向かうことを学んでいきます。

「コミュニケーションをとる」「会話の機会を作る」とはいえ、お友達は色々な名前を知りませんでした。
そこで先生はお友達にわかる言葉を探し、伝えたいことや指示をわかってもらえるように努めました。
それでもわからない様子のときは動いて見せたりジェスチャーを使ったりと、意図を伝えるためにかなりの工夫が必要だったと言います。
少しずつやってみせ、言葉を添え、言葉で指示を出してみて…というように、動作の意味する言葉を理解できるように努めました。
少し座れたときにはカードなども用いてたくさんのモノ、その一つ一つにある名前を聞かせていきました。

運動遊びのときも伝え方に最大限の工夫を凝らし「静と動を組み合わせた運動プログラム」を繰り返し行いました。
この運動遊びは、動の運動で気持ちが解放されて気分が上がり、静の運動で集中が促されて、スムーズな切り替えが期待できます。
最初はぎこちない動きでしたが、来所のたびにパターン化した運動を繰り返していくうちに、お友達は上手に動ける様になっていきました。

お友達がCOMPASSで過ごすときには、しっかりメリハリをつけることを大切にしました。
会話はままならないものの、活動を楽しむことに意識を向けられるよう何度も促し続け、活動が終わったら落ち着いて過ごせる時間を作るといった活動の区切りを意識して、活発なとき、落ち着いて過ごすときを理解していけるよう導いていきました。
9月の終わりから始まったお友達との活動は、そんなやさしい内容の活動を繰り返していきました。
すると、11月に入った頃には小さな変化が現れ始めたのだそうです。
(後編へ続きます)

COMPASS松茂Wing
所在地:〒771-0220
    徳島県板野郡松茂町広島字南ノ川43-1
連絡先:088-677-9328

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