COMPASS本部教室 「僕頑張るよ!」と笑顔になって(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS本部教室に夏の名残りが強く残る9月から通い始めたお友達。

お友達は勉強が大の苦手です。
保護者様は学習については、お友達のペースで「できる」「わかる」が増えていき、少しずつ自信に繋がっていって欲しいと望まれ、また、相手の意見を受け入れがちな友達との関わりでは、人に流されて思わしくない行動をとらないで欲しいと願っておられました。

支援計画では、現在5年生のお友達ですが、学習のどこで躓いたのか探るところから始めました。
その躓きまで丁寧に遡っていき、そこから復習し、「できない」「苦手だ」と思い込んでいることの克服に取り組みます。
保護者様の危惧されている友人関係では、遊びや運動の活動を通して友達同士の関わりを持ち、自分の気持ちを伝えるためのコミュニケーションスキルの向上から取り組んで行くことを目標としました。

学習の向上にはきちんと着座して集中すること、話の内容を聞き取り、理解することがスタート地点。
COMPASSでは、お友達が学習で躓いた時期を見つけるため、まずはお友達に向き合い、インタビューから始めました。
そこでわかったお友達の躓きが見られた小学校2年生の学習内容から一つひとつ復習していきました。
お友達の頭の中でもつれて絡み合った出口のわからない解き方を、先生が理解しやすい言葉に置き換えて「できた!」の喜びを感じられるように、常に寄り添い、一緒に取り組んでいきました。

とはいえ、そもそも苦手な問題です。
気分も乗らず、取り掛かる前から「やだ!」「分からない!」と抵抗したり、取り掛かっても集中はすぐにプッツリ途切れてしまいました。
それでも「あ、そっか!」という幾つもの体験を重ねるごとに、お友達が次第に笑顔で取り掛かるようになってきました。

療育の活動は集中を増すためにも、飽きを防止するためにも、ONとOFF、静と動を入れ替え組み合わせていきます。
静の机上での学習活動だけでなく、人との関わりの学びでは集団活動も行われました。
最初は好ましくない発言で注意を受ける場面も度々あったそうですが、その度に先生は丁寧に向き合い、いつしかお友達同士での会話を楽しめるようになり、コミュニケーションが上手になってきたといいます。

誰かと一緒に活動するとき、楽しく取り組むためには自分勝手に行動するのではなく、順番やルールを考えて行動するべきだという気づきがあり、相手があることや決まりごとを意識しながらお友達同士で話し合うといった経験を重ねていきました。

お友達は全ての療育に積極的で頑張ってくれたわけではありません。
運動の活動ではやりたいことが遊びに偏ってしまう面が強く現れました。
サーキット運動などの一定の決まりの中でおこなう運動に対しては、躊躇があり、ちょっと嫌がる場面も見られたそうです。
そこで運動カリキュラムの中に少しゲーム要素やタイム・トライアルなどを盛り込んで興味が続くように導いたのだそうです。
やがて、ひと月目で少し変化が現れ始め、秋が深くなってきた10月に入ると、さらにお友達の姿勢に変化が見られ始めました。
(後編へ続きます。)

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