COMPASS三豊 笑顔に励まされて(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS三豊のお友達、通い始めて8回目のクリスマスを迎えます。
これまでに何度かこのブログでもご紹介したことのあるお友達、現在小学校4年生になりました。

通い始めたのは3歳の11月。
その頃のお友達はとにかく人見知りだったといいます。
見慣れない場所でも不安になり、緊張して泣いてばかりだったといいます。
コミュニケーションの糸口も見つからなかったそうです。
馴染んだ自分の習慣へのこだわりが強く、意に沿わないことにはひどい癇癪を起こしてしまいます。
生活面でも当時はオムツが手放せず、トイレで排泄ができませんでした。

何かお喋りしようとしても、それは意味が判断できず一方通行。
このため保護者様は、まず我が子とのコミュニケーションを望まれていました。
また、ひどい癇癪を少し我慢できるようになってほしい、トイレで排泄ができるようになって欲しいとも願っておられました。

COMPASSの個別支援計画も保護者様のご意向に沿ったものとなり、1音ずつでも意識して出せる音が増え、コミュニケーションが取れるようになることを目標としました。
生活習慣の向上を目指し、トイレでの排泄ができるようになること、こだわりの殻を破り、できることを増やして興味や関心を呼び覚まし、可能性を広げることを目指していきました。

こうして始まったお友達との活動ですが決して順風満帆とは言い難いものでした。
まず指示通りに着座してくれません。
選択した課題は絵カードを使った発語練習、絵本の読み聞かせなどコミュニケーションの向上に役立つものですが、思い通りにならなかったり、見通しが立たないとパニックになってしまいます。

着座を促し、毎日のご挨拶を教え、繰り返しトイレに誘い・・・来る日も来る日も何度も何度でも諦めない療育は続きます。
先生たちはじれったい思いを抱えながらも、いつか来るその日を信じて日々お友達と向き合いました。
先生はお友達に飽きることなく何度も何度も声を掛け続け、励ましながらお友達の未来だけを見つめて取り組み続けました。

例えばトイレトレーニングではまずトイレに誘い、トイレに入れただけで褒めました。
まさかの排泄ができたときにはもう全員で褒めちぎりました。
お友達にしてみればそれは気まぐれにやったことだったでしょうが、びっくりするほど褒められたお友達はニコニコです。

次第にお友達と先生の間に信頼関係が紡がれていきました。
しかし時折、強すぎるルーティンへのこだわりが表に現れ、例えば送迎コースが少し変わると、ひどい癇癪を起こしてしばらく治りませんでした。
事業所に到着してもその癇癪が続くことがありましたが、気持ちが静まるのを待って毅然とした態度で、しかし優しく着座を促す先生です。

長い間手探りの日々が続きます。
少人数で行う集団活動でも周りとのコミュニケーションに隔たりと難しさを感じていたお友達です。
それでも興味を持った活動は、誰よりも楽しそうに参加していたお友達。
先生との個別活動でも1つできたら満面の笑顔。

上手にできたとき、発語ができたとき、綺麗に座れたとき、褒められるとニコニコの笑顔を見せるお友達。
何にも代え難い屈託のない可愛らしい笑顔に励まされながら、少しずつ未来を見据え、お友達との取り組みは続きました。

少しずつ「できた!」が増えていくごとに、先生の目には確かなお友達の自信の芽生えが映り始めます。
やがて1年が過ぎ、2年目に差し掛かる頃、確かな成長の兆しが見られるようになっていきました。
(後編へ続きます。)

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