COMPASS松山 成長過程の光と影の両方に(1)

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS松山に一昨年の5月から通っているお友達。
昨年5月にもこのブログでご紹介させていただいています。

通い始めた頃のお友達には強いこだわりが見られ、特に家庭では激しい癇癪を見せていました。
例えば決まった場所に物がないとひどく怒り出してしまうのだそうです。
当時はほとんど発語がなく、保護者様を呼ぶときも「あー」と発するだけでした。
先生が話しかけてもオウム返しばかりでしたが、通い始めて半年ほど経つと言葉が増え始め、オウム返しに混じって応答が見られ始めました。

ただしこの会話は先生や大人が相手のときが多く、同年代の子ども同士での会話は見られませんでした。
また、お友達には光に対して過敏で、例えばカメラのフラッシュが特に苦手なので、多くのカメラを向けられる園の発表会などでは顔を手で隠したり、座り込んでしまっていました。

半年ごとに立案される個別支援計画。
当初は何よりも発語と親子の会話を願っておられた保護者様でしたが、発語が見られるようになり、今期の保護者様のご希望は「落ち着いて活動できるようになって欲しい。言葉でのやり取りを増やして、気持ちを教えてほしい。」という願いでした。

最初の個別支援計画を立てた頃には頃には、療育や遊びを通して、周りの人との交流でコミュニケーションを取る機会をたくさん作り、COMPASSで過ごすことに慣れていきながら、言葉の意味を理解し、語彙を増やして自身の思いを言葉で伝えられるようにというゴールを目指しました。
そして発語が見られるようになった今、保護者様の願いに寄り添い、COMPASSでは「言葉の意味や気持ちの理解を伸ばし、自分の気持ちを相手に伝えられるようになること。遊びや活動を通してやり取りを学び、言葉のコミュニケーション能力を高めていくこと。」を目標としました。

通い始めて2年目の今、すっかりCOMPASSにも慣れ、活動にも積極的に参加できるようになってきたお友達。
ですが慣れてきたが故に、お友達はこれまでと違った頑固なこだわりを見せ始めます。
COMPASSではコロナ禍前から来所時には必ず検温を実施してお友達の状態の確認をしています。
ところがお友達は検温への拒否が強く、接触型・非接触型問わずパニック状態になってしまうのだそうです。

活動中の気まぐれな行動や、がんとして指示を受け付けない様子だけからでは、自己表現がまだ苦手なお友達の気持ちは汲み取りづらく、どう対応するか先生も迷う時期がありました。
そこで目先を変えてみようと、ひとりの先生が専属のように対応するのではなく、都度担当者の先生を交代したり、活動内容も細かく分解して一つひとつ出来ることを確認しながら丁寧に対応して行きました。

今期、取り入れた課題は語彙獲得のために絵カードによる発語や絵本の読み聞かせ、集団での活動です。
従来の絵カードプリントに加え、特に意識したのは、ルールのある遊びやお買い物ごっこ等、他のお友達と関りのある活動を取り入れ、そしてコミュニケーションの向上を目指して言葉でのやり取りを促して行きました。

新しい取り組みで刺激を受けていったお友達は、次第に言葉で気持ちを表現できるようになり、次第に交流関係の広がりを見せて行きますが、それは通い始めてから1年半が経過した昨年10月になった頃でした。
(後編へ続きます。)

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