COMPASS.Jr 自分で意識した行動を(1)

木曜日のCOMPASSです。
もうすぐ入学式という4年前の4月の最初の日、それが同じCOMPASS系列事業所の児童発達支援に通っていたお友達がCOMPASS.Jrにやってきた最初の日でした。
お友達は周りのお友達が嫌がっていると面白がってわざと続けたり、実はできている身の回りの動作も、甘えたいのか、自分でやろうとしないことが度々ありました。
また指しゃぶりがやめられず、排泄も介助が必要だったと言います。

保護者様はお友達のわざと嫌がることをし続けるような行動を自分で考えて自制できるようになって欲しい、出来ることは自分でやるようになって欲しい、まだ指先の使い方や道具の使い方が苦手なので、巧緻性を高めて欲しいという希望も語られていました。

個別支援計画は、身の回りのことを自分で意識して行動できるようになり、周囲のお友達と関わりながら社会性・社交性を養っていくことが目標に設定されました。
まずは自分でできることを増やし、自信を育て、人と関わり、コミュニケーションを図れるように、生活面では、自分の身の回りや身なりに気を配れるようになり、身辺整理の意識を持つことを目指します。
こうして小学生になったお友達との放課後等デイサービスでの活動が始まりました。
選択した課題は絵本、50音・絵カード・ひらがなのうた唱和から始まり、COMPASSのプリントや市販のドリルなどの課題へと幅を広げていきます。

ひらがなの筆記練習でプリントを目の前にしたお友達は、最初の数題こそ自分で動物や食べ物などの名前を書くものの、少し時間が経つと「先生書いて。」と甘え始め、先生に手本を書いてもらった字をなぞって書きたがることもありました。
そんなとき先生は「な・に・ぬ・ね・の、の『ぬ!』」と、口にしながらお友達が自筆するのを待ったり、以前お友達が自署した文字を見せながら「これを見ながら書いてごらん?」と自主的な取り組みを促していきました。

学校が早く終わり、活動時間が多めに取れる日に、お友達とこれだけ頑張ろうと先生が計画していても、そんな早く取り掛かれるはずの日の方が、かえって切り替えに時間がかかったり、指示が入りにくかったりする傾向があるのだとか。
あくまでもマイペースを通したがる傾向を改善しようと、先生は早め早めに片付けや準備の声掛けで、切り替えを促すように努めました。

それでも次の活動になかなか取り掛かれなかったり、声掛けしてもスムーズにできない場合もあります。
取り掛かれなくても、実はお友達は自分のことは自分でやろうとする気持ちはあると先生にはわかっています。
手を貸したり、指示を出す方が100倍早いのですが、先生はあえて口を出さずに行動を起こすのを待ち、切り替えが出来たら、それはもうしっかりと褒めました。

根気よく何度も何度でも、わかるまで、できるまで取り組むCOMPASSの療育。
お友達自身も来所のたびに少しずつ、少しずつ成長へ向かって歩くことを止めることはありませんでした。
週に4日ほど来所するお友達は、課題の取り組みや身辺の整理整頓のときに見せていた「おためし行動」のような「おふざけ」のような行動は次第に見られなくなっていきました。
こうして現在3年生のお友達にはっきりとした成長の足跡が見られるようになったのは、昨年の夏を迎えた頃だったと言います。
(後編へ続きます)

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