COMPASS小倉北 「貸して」と言えること(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS小倉北に昨年秋から通い始めたのは、小学校3年生のお友達。
お友達はおしゃべりですが、発音が不明瞭で伝わりません。

大抵ひとりか先生と遊ぶことが多かったお友達、実は人と関わりたいのですが、関わり方が分からないようでした。
例えばわざとおもちゃを遠くに投げて、遊びたいお友達にアプローチ。
自分は面白いことを仕掛けているつもりですが、相手のお友達にとっては嫌なことをされたと感じてしまうことも。

「いいこと・悪いこと」がわかっていても、床に寝そべったり、離席したり、椅子の上に立ったりと、わざと悪いことをして関心をひこうとすることもありました。

トイレでの排泄はできますが、一旦トイレに行くとずっと座ったまま籠ってしまいます。
その理由の1つはトイレではいつも排便するものという自分ルールがあったようです。
いつでも排便までできるわけではないのに、頑なに便意を待ってトイレから出てこられません。
他のお友達がトイレを使いたくても気にせず譲れないお友達でした。

保護者様は自分でできることが増えて、人に優しく接することができ、仲良く遊べるようになって欲しいと願っておられました。
COMPASSでもお友達が身の回りのことができるように、身辺自立を目指していきます。
お友達同士のコミュニケーションを図ったり、協調して行動したりしながら集団生活の中でのルールを身に付け、社会性や協調性を身に付けて行くことを目標としました。

お友達と取り組むために「50音唱和」「月例プリントB」「数のおけいこ」「絵カード」「ことばのプリント」などを活用します。
これらを使った発語の練習では、絵カードを使って名前と言葉を一致させながら取り組んでいきました。
話し方も学びます。

お友達との関わりの中で「貸して」「いいよ」のやり取りを促し、「いいよ」と言われたら借りることができること(ありがとうも忘れずに)、「いいよ」と言われていないときは借りることができないこと等、貸し借りのルールを根気よく伝えていきました。

「してはいけないこと」への注意をするとエスカレートする傾向があるため、先生は2段階の声掛けを工夫しました。
まずは、お友達がやっては行けないことをしたときに「それはいけないことだ」と教えます。

次いで、お友達が落ち着くまで待ったうえで「なぜいけないか?」「相手がどんな気持ちになるか?」と一緒に考えたり、どうすればいいか伝えるよう声掛けしていきました。

いつも元気なお友達、自分の行動が周りの人にどう影響するのか気にも留めないで屈託のない笑顔を振りまきます。
そんなお友達と一緒に皆と楽しく過ごすとはどういうことなのか考えていきました。

ルールを守ると暮らしやすくなること、頑張ったときには嬉しいことが待っていること、嫌なことは相手も嫌だということなど、一つひとつ丁寧に教えるというよりお友達が気づくように促していきました。
そして、まず最初の1ヶ月で変化が現れ始めました。
(後編へ続きます)

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