COMPASS川崎 苦手の克服とお雛様

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS川崎では一足早く来月の雛祭りに向けて「お雛様」の工作が始まりました!
今回も「紙コップ」「和柄の折り紙」「画用紙」など手近な材料を使った可愛いものです。
実はこの工作で、一人のお友達のキラッと光る成長がありました。

お友達はずっと「糊」を触ることができませんでした。
糊だけでなく、冷たい物や重いもの、ドロドロ、ねちゃねちゃ、ベタベタするものは苦手です。
こういったドロドロした素材を嫌がる子どもは意外と多いそうです。

こんなドロドロ素材で遊ぶことを「感覚遊び」といいます。感触遊びは、感覚遊びのひとつで、五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)をフルに使って遊べる成長に大きく寄与する遊びです。

乳幼児期から感触遊びで色々な感触のものに親しんだ子どもは、脳にたくさんの刺激を受けて、好奇心に溢れ、チャレンジ精神が旺盛に育つと言われています。
感覚遊びを通して想像力が育ち、新しいことに挑戦することや、突発的な出来事にも対応する能力も磨かれるのだそうです。

感覚遊びが苦手なお友達に、先生はことあるごとに糊を楽しそうに使って見せたり、他のお友達と一緒に糊を使う場面にお友達も加わってもらったりと、少しずつ少しずつ「そんなに嫌じゃないかも?」と思ってもらえるように導いていきました。
こればかりは感覚の問題なので、押し付けるわけにもいきません。
自分から触ってみようと思わなければ、生理的に嫌なものに近づこうとすらしません。

なので、最初の頃はスティック糊やヘラでなんとか触らなくて済むようにという配慮から始まりました。
工作のたびに、お友達の様子を見せる、楽しいという感覚で満足感を得てもらう・・・その繰り返し。

それから、徐々にですが、お友達の感覚に変化が起きてきました。
1番の功労者は、やっぱり周りのお友達。
遠慮がない周りのお友達、容赦無くといいますか、もちろん親切で自分の使い終わった糊を「はい!」と貸してくれました。
困って固まっているお友達に、難しいからできないと思ったのか、お友達の工作にベタベタと糊を塗るお節介ぶり。

そして今回のお雛様の工作で、なんとお友達は進んで糊のカップから自分で糊を掬って画用紙へ・・・
先生が気付いた時は、糊が手についていることも気にもせず、工作に集中する姿がありました。

お友達にとって、このひと掬いの糊は、とてもとても大きな進歩です。
そして出来上がった「お内裏様とお雛様」。

しっかり糊付けされて、可愛らしい姿に出来上がりました。

可愛いお雛様を見せてくれたお友達の笑顔は、苦手を克服した誇らしい笑顔でした。

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