COMPASS三豊 新しい風を受けて・・・

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS三豊に、昨年の今頃から通っている一人のお友達がいます。
保護者の方の願いは、言葉と会話が上手になるように、他のお友達と仲良く遊べるように、マナーやルールを身につけて学校に上がっても困らないように・・・という愛情深いものでした。

COMPASSではどんなに小さいお友達でも、一旦玄関でお家の方とはお別れです。
初めの頃は心細かったのか、着くや否や、もう帰りたいそぶりのお友達。
先生から着座を促されてしぶしぶ・・・そんな学習のスタートでした。

個別指導がCOMPASSの基本ですが、準備や前のお友達との学習が長引いて待ち時間があることもあります。
そんな時はみんなでプレイルームで絵本を読んだり、好きな遊びをしながら待っています。
お友達はプレイルームでの活動でも、他のお友達や先生とも自分から関わろうとすることがあまり見られませんでした。

写真はイメージです

一人遊びに興じていたところ、先生が「さっ、お勉強の時間よ!」と呼びに来ると・・・
気持ちの切り替えが難しいお友達、勉強の部屋に誘導して着座を促しますが、机の下にもぐってしまいました。
スムースに机で学習が進むときもあれば、集中が続かず、学習が途切れてしまうことも多かったお友達。
先生の指示に対して反射的に「いやだ」といってしまうことも多く、先生を困らせていたお友達。

そこで、お友達と先生でお約束をすることにしました。
・先生やお母さんに「いやだ」と言いません。
・お勉強のお部屋に入ったら、お勉強を頑張ります。
・使ったものは片付けます。
お約束は、この3つです。

学習支援では、まず落ち着いて椅子に座る習慣を身にることからスタート。
学習体制に入れば「ひらがなのおけいこ」や「月例プリント」に興味を示してくれていたので、楽しく取り組めるように支援です。
お友達のやる気を大事に、「出来た!」を共感し、褒めることで成功体験を積み重ねました。
次第にお友達は、できる喜びと共に「お勉強が楽しい」と笑顔が増えて行きました。

それでも時折「いやだ」が出てしまいます。
先生の指示に「いやだ」といってしまった時は、どうして嫌だったのかを聞き、
注意する時には、何が、どうして悪かったのかを一緒に考えるようにすると・・・
しっかり考え、そして「ごめんなさい」が言えるようになったお友達、一歩前進です。

気持ちの切り替えには、お友達の気持ちに寄り添うことを大切にしました。
決して強制ではなく、お友達が自分で納得して次の行動に移せるように考えさせ、時間をとって待ってあげる。
自分で考えて選択と責任を預けることで、先生との信頼関係もでき、気持ちの切り替えにかかる時間が段々と短くなっていきました。
この頃には、遊ぶと様子でも少し周りとの距離が近付いたようです。

半年経つ頃には、日々の積み重ねにより、先生の指示を聞き入れられるようになり、学習意欲が高くなりました。

今日もCOMPASSのにやってきたお友達、元気な「こんにちは!」が聞こえます。
先生にもきちんと挨拶をして「今日のお勉強はいつするの?」とやる気満々。
周りのお友達にも挨拶したり、おしゃべりする様子もいつもの風景になってきました。
もうすぐ新1年生のお友達、机に潜っていたあの頃は、はるか遠い昔。
今、お友達には新しい風が吹いています。

COMPASS発達支援センター三豊
所在地:〒769-1502
    香川県三豊市豊中町笠田笠岡2074番4
連絡先:0875-23-6088

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