COMPASS枚方 楽しいおしゃべりを目指して

木曜日のCOMPASSです。
今日ご紹介するCOMPASS枚方のお友達は、通い始めて1年と少し経ちました。

お友達には先天的な理由からくる言葉の困りごとがありました。
口からは音が聞かれますが、伝えようとしている単語も不明瞭なもので、わかりづらいという状況でした。
保護者の方のご心配もまずは言葉によるコミュニケーションに困難があること。
この子が言葉を得て、楽しくおしゃべりができるようになったらどんなにお喜びだろう、人生が大きく変わるきっかけになるだろう・・・
枚方では発語を正確に聞き取れるようにまずは目標を置き、プランを作成しました。

言葉をうまく発音するためには、正しい音を聞いて知ることと同時に口腔環境の発達が必要です。
そこでお友達にも親しみ易い「50音絵本」を読んで音をしっかり聞かせ、それぞれの文字の音を理解し、正しい発声を練習することから始めます。
また、口腔体操を行い口の筋肉を鍛え、しっかり音に合わせた口の形ができるように繰り返し練習しました。
拗音には次の2種類があり、子音の口蓋化をともなった音節,または子音+口蓋音(=半母音)で始まる音節があります。
同じように促音と呼ばれる小さな「つ」の音も、きちんと口を開けるだけでは発音ができません。
明瞭に発するためには滑らかな舌の動きが必要で、それを発声に必要な舌・唇等の動きを来る日も来る日も練習です。

最初はノリノリで練習することがなかったお友達。
ニコニコしながら繰り返し繰り返し指導してくれる先生の優しさに応えるように集中する時間も増えていきました。
それに伴って、本当に少しずつ口腔環境が整ってきたのか1つ1つの発音が随分確認しやすく変化していきます。

次の段階では、みんなが大好きな絵カードで語彙を増やすことを目指します。
絵カードに描かれた絵と言葉の意味の一致を通して、会話への理解を深め、コミュニケーションを促します。
COMPASSのみつばプリントも大いに貢献して、指差しをしながら覚えた単語をはっきり言えるまでになりました。

1年過ぎた今では、ほとんどの言葉は上手に発声できるようになり、「取って!」などと欲求を伝えることがみられるようになりました。
とはいえ、全てが急に向上することは決してありません。
油断することなく今後も口腔運動を行い、語彙力も発音も磨き、目指すは「楽しくおしゃべり」です。

言葉を得て、スムーズに会話ができるようになると、人との関わりが変わり、行動も変わり、やがて人生が大きく変わることでしょう。
まだまだ課題はありますが、お友達の素晴らしい未来のために、今日も学習は続きます。

COMPASS発達支援センター枚方
所在地:〒573-0007
    大阪府枚方市堂山1-44-10
連絡先:072-845-4428

(事業所名をクリックしていただくと、事業所案内ページへ。電話番号をクリックしていただくと電話がつながります。)

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