COMPASS吉富 集団活動から社会性獲得へ

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS吉富で行われているレクリエーション、お友達のお楽しみです。

COMPASSで行われる集団活動は、色々な意味があります。
そもそも集団活動は、社会性の基礎となるもので、これは「他者と関わる」ことは、関わった経験が希薄だと育ちません。

一緒に遊ぶことで、お友達は他者との関わりは「楽しいこと」「苦痛や辛さを伴うことではない」と学びます。
ここから社会的な「人との関わり」は始まります。

集団活動未体験で育ち、人と関わることに距離を置くことで、自分を守ろうとするお友達がいます。
そういうお友達は極端に関わりを拒んだり、攻撃するなどの行動をとってどんどん孤立してしまいがちです。

時折COMPASSでは、集団活動というよりもそれぞれが自分を表現できるようなゲームに誘います。
子供達は遊ぶことが大好きなので、ゲームを通して比較的素直に「他者と関わることが好き」に意識が変化してくれます。

今日行われたゲームは、「ブロックシュート」「間違いさがし」「ジェスチャーゲーム」の3本です。

「ブロックシュート」は的当てゲーム。
これは個人戦で、積んだ箱に向かってボールを二度投げ、多く箱を倒した人の勝ち!

投げるラインや順番が来るまで座って応援するなど、決まったルールがあります。
このゲームでは人前に出たがらないお友達を他のお友達が手伝い、ラインまで導いてあげる素敵な場面もみられました。

「間違い探し」はチーム対抗。
みんなの前に立ったお友達が、例えば下げていた手をあげるというように、体の1部だけを変化させます。
それを相手のチームがどこが変わったかを当てていくというもので、注意力や観察力、皆で相談して答えを考える協力や協調が必要になります。

「ジェスチャーゲーム」はテーマに沿ったモノマネをして、それが何か当てるゲーム。
今回のテーマはゾウやヘビ、ワニなど、特徴のある動物を真似します。

真似するお友達は、全身を使って動物を模倣するのですが、表現力や人前での行動力が発揮されるところ。
演じ手のお友達が「(今私は)何でしょうか?」と問いかけたら「ハイ!」と挙手して回答するルールです。

熱中しすぎた皆がルールを無視して少々賑やかになってきたとき一人のお友達が「ねえ、『何でしょうか』って言ってから手を挙げるんだよ!」と制止。
その時トラブルもなく、ちゃんと従うお友達の様子がとても素晴らしくて。
皆でルールを守ろうとする意識ができつつあるようです。

COMPASSでは、こういった運動能力の差が出やすいゲームでは、勝敗ではなく、ルールを守れた児童の表彰を欠かしません。
ゲームで勝ち取った1位と、ルールを守れたお友達の両方を毎回表彰することで、ルールを守れた児童が皆の手本になるように導いた成果だと言えます。

一人では学べない集団での体験を通して学べる社会性の基礎。
やがて年長者になるにつれ、集団活動での関わりを通して、自らすすんで協力できた、働きかけができた、誰かの役に立つことができた、という集団の一員としての自信や誇りの獲得が社会性を勝ち取る大きな成果となっていくでしょう。

COMPASS発達支援センター吉富
所在地:〒871-0811
    福岡県築上郡吉富町広津550-1
連絡先:0979-23-0817

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