COMPASS佐賀中央 先生達の選択、それは・・・

木曜日のCOMPASSです。
今日は、佐賀中央に今年の9月から通ってくれている小さなお友達をご紹介します。

保護者様は、お友達の発語が遅いとご心配の様子でした。
「我が子と楽しくおしゃべりをしたい。」そんな願いを語られる保護者様。
ご家庭では名前を呼んでも反応を見せることがほとんどなかったのだとか。
自分だけの世界に棲んでいる・・・とでも言うのでしょうか?
家族や他人に興味を全く示さず、存在しないかのように振る舞うお友達。
それは保護者様にとってとても寂しい情景だったことでしょう。

まだ幼く、小さなお友達です。
綺麗な姿勢で座ることもとてもハードルが高く、腰掛けてはたちまち離席の毎日。
しかも、意に沿わない着座の促しに最大限の抵抗を見せ、手当たり次第にものを投げたりと自由奔放に振る舞います。
とにかく自由に動き回るお友達、やりかけのことを中断させると泣き叫ぶ、逃げて走り回る、よじ登る、飛び降りる・・・一瞬も目を離せない状態だったといいます。

そんな毎日が続き、先生たちもどうしたものかと思い悩む毎日でした。
しかし、先生たちが選択したのは「原点回帰」でした。
ご挨拶から始まって、着座、そしてプリントや図形の課題を少しずつでも促すことを「飽きずに」行います。
この頃、保護者様から家族の声かけに反応する回数が増え、テレビや絵本を指さして名前をこたえると喜ぶ姿が見られたとご家庭での変化の様子を報告してくださいました。

COMPASSのオリジナルプリント「A」には可愛いイラストがたくさん描かれています。
そのイラストに惹かれたのか、お友達は少しずつ興味を持ってくれたようです。
型ハメでは、カラフルな形がたくさんあって、正しい形を選択するとスコンとはまります。
やってみせると意外にもニコニコ笑ったお友達。
チャンス到来です!

先生がやって見せると、お友達も見よう見まねでやってみようとトライ。
少し手を添えて、型ハメが成功すると、一緒になって喜びます。
輪っかを繋ぐ巧緻性の学習もこれに続き、難しい顔をしながらやってみようとするお友達。

会話にはまず発語するための口内環境が整うことが必要です。
そのため風船を膨らませたり、吹き戻し、ボール吹きなどで息を吐く練習を行います。
珍しいと感じたのか、楽しそうに真似をしてみせるお友達。
一つの興味がきっかけになって次々と笑顔で挑戦しようとするお友達に変わってくれました。

今ではお友達はCOMPASSのことが大好きです。
COMPASSの日は、お迎えがくる前にサンダルをはいて玄関で待っているそうです。
帰る準備で先生が靴箱からサンダルを出すと、帰りたくないと大泣きしてくれるように。

つい最近は、着席して20分~30分も学習に取り組めるようになりました。
「にゃーに?」とちゃんと声を出しながら、指さして聞くようになってくれました。
声真似や歌真似もたくさん増えてきているのだそうです。
自分以外に関心がなかったお友達でしたが、今では他のお友達についてまわって笑い声を立てる姿も見られるようになりました。

一気に成長の片鱗を見せているお友達。
きっともうすぐ保護者様の願い通りにお喋りしながら楽しくお出かけしたり、旅行に行ったり・・・
そして幼稚園や保育園へ元気に登園していく未来の姿を、この可愛い最高の笑顔に思いを馳せる先生たちでした。

COMPASS発達支援センター佐賀中央
所在地:〒849-0922
    佐賀市高木瀬東1丁目1-6-1
連絡先:0952-97-7358

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧