COMPASS須崎 穏やかに、温かく。成長を見つめて

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS須崎に今年の春から通い始めた一人のお友達がいます。
お友達は中学3年生、もう数年たてば社会へ旅立っていきます。

それまでにこの子に何ができるだろう?
保護者様は「自分の出来る事(身辺自立)を増やし、理解力をつけ、楽しくも落ちついた生活を送って欲しい。コミュニケーションでは自分の思いを上手く相手に発信し、意思を伝える手段を増やして行って欲しい。」と、我が子に対する深い想いを語られていました。
とても大事な数年間、どんな毎日を送るかでお友達の未来は大きく変わってくるはずです。

お友達は集中することが苦手。
衝動的な行動も時折見せてしまい、周りを心配させることもあると言います。
実際にCOMPASSでも先生達の制止を振り切り、トイレの手すりや、棚、机、窓のサッシ等に突然上がってしまいます。
これは自由に振る舞うということを超えて、奔放で、勝手な行為です。
危険が伴うことから先生達も気が抜けない毎日だったといいます。

COMPASSでは日常生活で特に衛生、食事、身辺の自立を促すプランと同時に通常の学習も取り入れています。
美しい姿勢での着座、それを保つことがお友達にとって当面の課題でした。
お友達が関心を持ってくれた絵本の読み聞かせや絵カードを使ったモノと言葉のマッチングが集中を高める手助けになります。
それから感情のコントロールを覚えてもらうため、あらゆる手段で、どんな場面でも社会的なルールを伝える機会を模索しました。

夏休みには、COMPASSで皆一緒にお弁当を囲みます。
お友達はお母さん手作りのお弁当をいつも楽しみにしていて、滑り止めのお皿によそってあげると、スプーン、フォークを上手に使ってニコニコと食事を楽しみます。
食事の様子からも、お友達にとって素晴らしいご家庭での教育が行われていることが推察されます。
献身的な保護者様の理解と協力は素晴らしく、事実、日々、ご家庭・学校・COMPASSをはじめ他の事業所での様子を保護者様が記録しておられ、お役に立ててくださいと持参されます。
1ページ、1行ごとに保護者様の想いがこもった記録には、先生もいつも心がゆさぶられるといいます。

お友達の話す言葉は、まだ身近なモノ・関心のあることに限定されていますが、ノンバーバルの表現で最近では先生位一緒にいて欲しいと伝えたりすることができています。
色彩的に敏感で、カラフルな色のものを好み、手にして見たり、触ったり、振って音を聞いたり、様々な方向から楽しむことが好きなお友達。
絵本も大好きで、自分で選び、好きなページをしばらく見て過ごしています。
最近では突然危険な行為をすることもなくなってきて、ルールを飲み込めて穏やかに過ごすことができるようになったお友達。
少しずつ、本当に少しずつではありますが、穏やかな毎日の中でお友達の変化は確かに現れています。

無理のないお友達のペースで、ただ、少しだけ背伸びする感覚で。
COMPASSではこれからもお友達の挑戦する気持ちを育て、優しい心を育み、心のキャッチボールをもっと広げていけるよう温かい気持ちで支えていきます。

COMPASS発達支援センター須崎
所在地:〒785-0036
    高知県須崎市緑町9-27 須崎保岡ビル2F
連絡先:088-855-9338

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧