COMPASS本部教室 言葉の種の育て方

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS本部教室のお友達は3歳になります。

言葉が遅いとご心配の保護者様。
語彙数を伸ばし、言葉でコミュニケーションが取れるようになってほしい。
たくさんのお友達と関わり、毎日楽しく過ごして欲しい・・・

そんな保護者様の願いを受けたプランの基本はCOMPASSの個別指導。
その内容は、常に優しく話しかけることでお友達の中に眠っている言葉を引き出そうというものです。
例えばそれはおもちゃの受け渡しの場面、例えばトイレへの促しの場面、おやつの場面・・・
お友達の反応を見ながら日常会話を積み上げて行きます。

とはいえ元気いっぱいのお友達、目に付くもの、目に付くものに興味が移り、じっとしていません。
まれに先生の声かけに従うこともあるものの、目を合わせず、ほとんどの場合聞けないでいます。
着座も嫌がり、行動も気持ちも切り替えられず、意思が通らないと噛みついたり、引っ掻いたり、泣きっぱなしで1日終わることも多かったそうです。

意識したのはどんな課題も決して無理強いしないこと。
なぜならば先生との信頼関係はお友達の安心の上に成り立つからです。

パーテーションの活用で周りの様子が気にならなくなることを期待して「お家つくろっか!」と声かけをしてからパーテーションで囲むと、お友達は違和感を感じないでいられたようです。
気になるものがあった際に離席することが多かったため、席を離れる際はあえて引き戻さず先生と手を繋ぐようにしました。
すると、衝動的に離席することが減り、先生を呼んでから手を繋いで行動することが自然になってきました。
一見お友達の思う通りに見えるものの、実はしっかり療育につながっているというやり方で、やがて先生のことが好きになっていくお友達です。
その中で、善悪の判断なども自然に選択できるように学びの幅を広げていきました。

言葉の指導では、口元を指し示しながら「口元をよく見て」という仕草をしてモノマネを誘う先生。
こうして常に発語を期待して関わり、口唇を使った発語を促していきます。
繰り返しの効能は、時間をかけてお友達を育てて行きました。
段々と指導員の声かけの意味を理解できるようになり、促しに反応する変化を見せはじめます。
次第に呼びかけに対し、目が合うことが多くなってきました。

近頃のお友達は、椅子に座って「50音」「ひらがなのうた」唱和を大人しく聞いています。
絵本や紙芝居も大好きで、お話が終わるまでキラキラの瞳で聞いているお友達。
個別指導の学習では、机で知育玩具や積み木、色塗りを行いますが、一つのことに集中できる時間が格段に延びました。

はっきりとした言葉を発することはできないものの、言語に依らないコミュニケーションが成立し始めています。
まだ自分の意思が通らない場面で泣くことはありますが、噛みつきや引っ掻きなどは無くなり、最近は喃語などで「イヤ!」という気持ちを表現することができるようになりました。
要望を伝えようと「開けて」「ちょうだい」など、ジェスチャーでの表現は多くなってきています。

COMPASSの療育は決して「矯正」的なものではありません。
信頼関係の構築、適性を考えた個別指導、タイミングを逃さずお友達の中にある眠れる成長の種に栄養を与え、引き出します。
お友達の成長の種も、美しい「言葉」という花を咲かせてくれるのは、そう遠くではなさそうです。

COMPASS発達支援センター本部
所在地:〒800-0251
    北九州市小倉南区葛原1-2-35
連絡先:093-475-0449 

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