COMPASS中津 未来への道の途中・・・

水曜日のCOMPASSです。
今年の初夏からCOMPASS中津に通うお友達は5歳。
とても元気でニコニコ笑顔がかわいいお友達です。

保護者様が海外生まれだというお友達。
だからこそ、その願いは日本語を正しく学んでほしい、来年の就学までにひらがなの読み書きができるようになってほしい・・・と、息子への思いを語られていたそうです。

通い始めの頃は日本語表現はスムーズではなく、動物公園カードを見せると日本語だけでなく英語で答えたり、わからなかったり。
先生の言うことには、実はわかっていなくてもうんうんとうなづき、分かったふり。
実際は分かっていないことが多く、ごまかして逃げたり、避けようと躱すお友達です。

これが何度も繰り返され、解っていないことを悟られたくないお友達との攻防は大変だったそうです。
逃げたいお友達を落ち着かせ、より分かりやすい説明を繰り返し、理解が認められないとまた説明。
日本語の語彙数の問題でもあり、それでも理解に至らないことが多くあったのだとか。

他のお友達とのコミュニケーションもとれず、癇癪で大きな声を出したり、人と関わるより1人で遊ぶ姿がよく見られました。
また、良いこと悪いこと(ルール)の理解が浅く、学ぶ必要がありました。

お友達の言語へのアプローチはリズムを加えた口真似から。
ひらがなのうた、ひらがなの本を使い、日本語の音や攻勢を体で覚えるよう何度も歌います。
意味は取れなくても、この時点では問題ありません。
同時進行で名前を書けるようになってほしいと、点描、線描を経て指を使ってのなぞり書きを繰り返します。

日常的なルールの習得では、カードを使いルールを覚えることにしました。
朝のおはようから、夜お休みなさいまで、日々行う、トイレ、歯磨き、顔を洗う事、食事、入浴、着替えの所作をおしえます。
現在も引き続き、就学を目標に一日の流れとして朝昼晩で「何をする?」など、ボードやマグネットを使い、積極的に覚えています。

お友達が通い始めて4ヶ月程ではありますが、なぞりがきを飽きるほど練習したお友達、自分の名前が書けるようになりました。
ひらがなのうたを覚え、大きな声で歌えるようにもなりました。
時折順番待ちなどで小さなトラブルになることもありますが、自分から関わろうとするお友達の姿が見られます。

言葉を正しく習得する一番の方法は、人と関わり、意思を伝えよう、解ろうとする気持ちです。
お友達は先生の出す指示は過去に経験したことはだいたい理解できるようになってきていて、あとは自分から発信できる土台づくり。
そのために行われるのはできるまで何度でもというCOMPASSの基本です。
お友達の明るい未来を信じて疑わないゆるぎない姿勢があるからこそのCOMPASSの療育。
今日もまた、たくさんのお友達の未来を作るおてつだいを続けます。

COMPASS発達支援センター中津
所在地:〒879-0123
    大分県中津市大字田尻1164-1
連絡先:0979-64-7108

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧