COMPASS高知 小さな感動をたくさんたくさん・・・

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS高知に通っている4歳のお友達は通い始めて半年が過ぎました。
発語はありますが、語彙がなかなか増えず、会話の成立が難しいお友達。
体の中心から遠い指先も力が弱く、細かい作業はできません。
保護者様は言葉や巧緻性の成長はもちろんですが、気持ちの切り替えがとても難しいことを気にされていました。

学ぶこと全てがそうであるように、まず知る、そして理解する、それから自分の道具として使えるようになるまでには一定の経験が必要となります。
そこで、お友達にはまずいろいろな言葉に触れて語彙数を増やすため、絵本や絵カードを使って言葉、単語を伝えていくことから始めます。
また、指先の力を伸ばすことや文字と言葉の一致を目指し、運筆の練習にも力をいれ、同時にボタンやお箸の練習も行うことにしました。
並行してあいうえお50音、数理解、図形構成、綺麗な姿勢を保ち課題に向かう訓練も併せて訓練しています。

当初は遊びから療育への切り替えは難しかったのですが、段々と勉強が終われば後で遊べるということが分かってきたお友達。
徐々に先生の言葉で指示に従い、気持ちを切り替えられるようになりました。
ひらがなも、数も、先生の伝えたことを復唱はできるところまでは順調に進みました。
ただ、形や並びをまだ正確に理解できてはいないようで「カードを50音に並べてね。」といった指示を正しく行うことはまだ難しいといったところ。

切り替えができるようになった頃からのお友達の成長は目覚ましいものがあります。
活動には積極的で、集中力もついてきて、この段階での吸収も早いお友達。
絵カードも覚えたものが増え、2,3語文のやり取りが増えていきます。
パズルなどでも時間内にできなくても一生懸命やり遂げようとする姿は微笑ましくも逞しいと先生は感じています。

身辺自立の練習も行なっているお友達。
お家ではお箸の利用を聞き入れず、何でも手づかみで食べることに慣れてしまっていたお友達。
やはりCOMPASSのお箸の練習でも、お箸を使うように促すと嫌がって怒るという様子も見られました。
お箸に手を添えて、正しい持ち方で形を手の感覚で覚えることを遊びの要素をふんだんに取り入れて、根気よく練習を続けていきました。
手づかみで食べていたご飯ですが「バキューンの持ち方で持つよ!」などと伝えながら練習を繰り返す中で、持ち方をマスターし「握りばしに戻りにくくなってきています。

上手く掴めたときの笑顔といったら!
お箸で掴めることが嬉しくて、満面のニコニコ笑顔。
幼稚園がお休みの夏休みの間には、たくさんの時間をかけた練習ができ、ご家庭でも成果が見られたと報告を受けています。

まだ課題はあるものの、半年程度の経過時点では、大きく成長を見せてくれたお友達。
絵カードの覚えも早く、次第に語彙数も増え、2語文、3語文語の練習も始めたところ、会話のやり取りも増えてきました。
とはいえ、言葉とその意味の一致はまだ朧げなようすで、継続した意味一致を進める学習を、また数の理解も不十分で今後も数と個体の一致を繰り返し続けていく予定にしています。
お家からはもあれほど切り替えができなかったお友達が、この1〜2週で落ち着気を見せ、幼稚園に行くのもスムーズになったという様子をお知らせ頂いたところです。

焦らず、期待しつつも強要せず、できたことを一緒に喜び、褒めて、褒めて、楽しく学ぶCOMPASSの学習。
根気よく繰り返す中で、お友達は「わかった!」そして「できた!」という小さな感動をたくさん、たくさん経験します。
そこから生まれた自信から意欲が生まれ、次のステップを自然に湧いたお友達自信のパワーで登って行けます。
充分な時間を掛けて、一つ一つ。
周りのお友達との関わり方もこれから学びながら、お友達の素敵で楽しい未来に手を添えていく優しい学びをこれからも続けていきます。

COMPASS発達支援センター高知
所在地:〒781-8104
    高知県高知市高須1丁目16-24
連絡先:088-802-5328

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