COMPASS高知 「こんにちは!」から

木曜日のCOMPASSです。
お友達はCOMPASS高知に通い始めて2年になります。
発語がなく、筋力も弱かったお友達。
保護者様は、将来の自立に向けた足掛かりを、また言葉による意思表示をと願っておられました。

言葉の習得にはまず沢山の言葉を聴く環境が大切だと言われます。
そこで、まずCOMPASSで行ったのは「絵本の読み聞かせ」でした。
お友達の耳に意味が伝わるようにジェスチャーを交えながら伝える楽しいお話。
そして日常でも何度も繰り返し絵カードを見せて、言って聞かせ、声掛けは続きました。
最初はCOMPASSの玄関でお母さんと離れると大泣きだったお友達ですが、次第に「あー」「んー」「あっ」「わー!!」などと、何か伝えようとする様子を見せるようになりました。

「伝えたい!お話したいよ!」
お友達自身がそう思い始めた頃、COMPASSは挨拶の練習をスタートさせました。
「おはようございます。」「行ってらっしゃい。」「いただきます。」等々・・・ジェスチャーを交えて教わるお友達。
挨拶の練習では挨拶の場面で、言葉はまだ出ないものの、頭を下げ、ご挨拶する姿を見せてくれるようになりました。
半年たち、自宅でも絵本を開く姿を見せ始めたと、保護者様から様子を聞かせて頂いたのもこの頃です。

お友達は当時2歳。
体力がないこともあり、着座姿勢を保って長い時間の課題は難しかったと言います。
少しずつ、少しずつ・・・指先の力をつけようと「ペグ」や「シール貼り」「積み木」など続けます。
お弁当の時間には、補助バシからはじめ、だんだんと普通のお箸の練習に変えていきます。
その後、成長に合わせて鉛筆を使う練習も取り入れて行く計画なのだとか。
生活指導においてはパジャマの着替え、おむつからパンツトレーニングなど、自発的にできるように促します。

ニコニコのお友達と楽しい活動を続けて2年。
成長したお友達はまるで別人のようです。
それまではすぐに助けを求め、甘えていましたが、最近は自分で頑張ろうと諦めません。
小さなCOMPASSのお友達には「どーど(どうぞ)」とものを貸してあげる、頼りになる優しいところも見られるようになりました。

園に通い始めたことで近い年齢の同窓生と過ごし、言葉にふれる機会が増えたことも良い影響を与えました。
「おはよう」→頭を下げる、「いただきます」→手を合わす、などが見られるようになり、それらしい発語を聞かせてくれるようになりました。
「せんせい」「できた」「おちた」などの言葉は、はっきり聞き取れるほど正確に発する様子も見られます。
ずっと頑張ってきた指先のトレーニングが功を奏し、まだ力は弱いものの、積み木をバランスよく積んだり、大小さまざまなものも摘めるようになってきました。

お友達は、程なく伝えたかったことをたくさん聞かせてくれるようになるでしょう。
言葉を得て、自信をつけて、キラキラした瞳で、どこまでも広がる草原のように広がるお友達の未来。
その未来まで一緒に走るCOMPASSは、今日も「こんにちは!」から始まります。

COMPASS発達支援センター高知
所在地:〒781-8104
    高知県高知市高須1丁目16-24
連絡先:088-802-5328

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