COMPASS高松Jr お友達、新たな船出へ

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS高松Jr.に通うお友達は年長さん。
昨年の6月からCOMPASSにやってきました。

保護者様の語るお友達の困りごとは「言葉でのやりとりが苦手、テンションが上がると行動のコントロールができなくなる。」ということ。
そして「集団活動に参加したり、ルールのある遊びを友達とするなかで、社会性やコミュニケーション能力が身についてほしい」と願いを語る保護者様でした。

最初の頃、お友達とは目も合わないことが多かったそうです。
小さな音に敏感に反応するデリケートな部分を見せるかと思えば、空気を読むというか、状況は全く考えることなく自分のしたい話を始めると、人の話を聞く様子はありません。
コミュニケーションを取ろうとして、話しかけても問いに対する的確な返答はなく、的外れの会話となるのだとか。
着座も続かずソワソワ、自分の目についたことにまっしぐらです。

そこに確かに存在しているはずなのに、自分だけの船に揺られているかのようなお友達。
個性を伸ばし、凸凹をなだらかにと、COMPASSはお友達のために課題を決めます。
COMPASSの基本はまずご挨拶。
そこで挨拶と会話、応酬話法で質問への回答を練習するなどコミュニケーションを多くとることに。
「やればできる子」のお友達、でも制御ができません。
学習の課題でも、楽しみなおやつのときでも、静かタイムでも・・・
どんな場面もまずお友達の課題は「よく見て、合わせる」ということ。
場面に応じた行動や声のボリュームなどを考えられるようにと、毎日、何度も何度も声をかけていきます。

月日が経つにつれ、だんだんとお友達の様子に嬉しい変化が現れてきました。
一番大きな変化は「気付き」です。
自分一人の船から降りて、お友達は周りを見ることも、聞くこともできるようになってきました。
でもしっかり課題に集中しているときには、聞こえてくる物音や他のお友達の様子が気にはなるものの、以前よりは気が散ることもなくなってきたそうです。
先生の目をじっと見つめてはいられないけれど、声をかけられたり、伝えたいことがあるときにはちゃんと目が合うようになってきました。

実はお友達の鉛筆の持ち方は独特で、人差し指と中指の間に挟んで持つという強い癖がありました。
姿勢も勿論ですが、鉛筆の持ち方は字を書く上で大事な基本です。
気付きを得たお友達は、正しい持ち方をしようと意識しながらひらがなの練習です。
最近始まった課題の「日記」も、お友達は正しい持ち方を意識して書こうと頑張っています。

一つ一つ課題をクリアしてきたお友達、
次の課題を目を逸らさず見つめる瞳は、どんな輝きを放つのでしょう。
すでに次のステップへと、どうやらお友達は新たな船出を迎えたようです。

COMPASS発達支援センター高松.Jr
所在地:〒761-8071
    香川県高松市伏石町2155番地18 フィット伏石 Ⅱ 号棟
連絡先:087-864-5328

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