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正しい褒め方とは

4つのパターンから考える

ご家庭ではどんな褒め方をしておられるでしょうか?以下に4パターンの事例を記載しますが、どのパターンにあてはまりますかチェックしてみて下さい。褒めると貶す(けなす)という分類表記を行います。貶す(けなす)には、叱る事、問題を提議するといった意味を含んだ言葉として表記しますのでご注意下さい。

 

パターンA

最初に褒めて、次に貶す 1褒め2貶しパターン

 

パターンB

最初貶して、さらに貶す 貶し続けパターン

 

パターンC

最初褒めて、さらに褒め続ける 褒め褒めパターン

 

パターンD

最初貶して、次に褒める 1貶し2褒めパターン

 

さて読者の皆様は上記AからDのどのパターンで接しておられましたか?この中で最低のパターンはAの1褒め2貶しパターンです。よく見かけるパターンで、例えばテストの点等で、今まで60点位しかとれてなくて、ようやく80点がとれ、最初は褒めるのですが、褒めた矢先に、今度はここに注意してと貶しが入るか、または今度は90点をとろうのような話になりがちですが、これでは正しい成長は促せません。

 

社員教育などでも最悪の上司の指示パターンの1つと数えられます。特に褒められた直後の叱責の効果は最低であるとご理解下さい。療育指導中にもみかける事があるのですが、保護者として、そして指導者として絶対行ってはならないパターンです。

 

ご家庭においてありがちなのが、パターンBとパターンCで、このどちらも本来望んでいる効果はえられません。パターンBのように、貶され続けるとは、叱られっぱなしと同じ事で、これは叱っている者の自己満足であったり、不満をぶつけているだけで、子どもも聞く耳を持ちません。

 

私達大人でも、苦情を言われっぱなしであれば、馬に念仏で聞く耳をふさいでしまいます。指導者の自己満足だけです。あたっているのと一緒です。言われている方も嫌になるので時には反抗的な態度にでたり、逆切れしたり問題に解決には程遠い手法であると断言できます。一切教育的手法とはいえない指導です。

 

パターンCも昔褒め殺しなどという言葉もありましたが、幼児期の子どもにこの手法は通じません。また褒めすぎる事にも賛否両論あり、あまりに褒めすぎると陰日向のある子どもに成長してしまうとの事例報告もあるほどです。褒める人の前だけいい子ぶるとい結果が目立ちます。いつもいい子でいてくれることを私達は求めなければなりません。

最も優秀な褒め方は

最も優秀な褒め方は、1貶し2褒めのパターンDが最も理想的であるといえます。課題提議をした上で、しっかりと成長点を褒める事により自発的な力を呼び起こします。飴と鞭などという言葉がありますが、教育的見地からもうしあげれば、鞭と飴が有効であると覚えて下さい。

 

鞭と飴、つまり厳しさがあるので、飴の効果が引き出されるという事です。飴ばかり与えていては飴のおいしさは理解できませんが、しょっぱい物を食べた後であれば、その後で食べる飴の甘さが倍増するといえばご理解頂けるのではないかと思います。

 

ですから甘い飴ばかりを与えても、しょっぱい物ばかり与えても、効果が得られず、最初に飴を与えた後に、しょっぱい物を与えるのは、恋愛感情等で起こりがちな、最初はやさしかたのに、冷たくなった的な事と同じなのです。

 

いつもやさしいと、やさしさの価値をわすれます。いつも怖いと、関係は冷え切ります。怖いと思っていたら、とってもやさしかったとなると、同じやさしさなのに意味は倍になると思いませんか?

 

褒め方も科学的な視野が必要なのです。単純な作業ではないのです。子ども達と接する時間はかぎられておりますので、その中で最大限の効果を引き出す方法がなくしては指導者としては失格です。

 

保護者の皆様も限られたこの幼児期にどうのようにお子様と向き合うかで得られる結果は異なります。どうぞ細心の注意をもって日々のご指導に取り組んで頂きたいと切望致しております。

さらに効果を高める3つの手法

コンパスの指導において、手がつけれらなかったお友達が突如礼儀正しい良い子に変身してしまうという事が当たり前のように起こるのですが、上記の褒め方に加えてある手法を取り入れると子ども達の中で劇的な変化を導きだすことが出来るようになります。

 

1つ目は、セット&フラッシュといい、事前に条件設置を行い、計画的にその発動を起こす方法です。私の得意の手法で、高い成果をあげており北田マジックといわれるような劇的な変化が得られやすい指導手法で、AD/HDのお友達などにも高い効果があります。数ヶ月もあれば、何処に問題があるのか一見専門家でもわからない程の進歩が得られます。

 

2つ目は、これも効果の高い、リミネイション法ですが、使用を間違えると逆効果となりますので、詳しく後記したいと思います。

 

3つ目は、小さな進歩や、良い点を見つけ、自信を身につけさせる方法で、観察法にからめて後述させて頂きます。

 

最後に、どのような評価を与えると、どのよう変化があったのかしっかりと観察する目を養ってください。子ども達の微妙なサインを見逃さないようにして下さい。前回の畏敬の念とも連動する内容であり、1つ1つ改善していかねば進歩はありえません。

 

お子様に合った接し方を

誰だってわかると思いますが、尊敬している先生や先輩から褒められると、同じ事でもとてもうれしいのですが、自分より目下の後輩などから言われても、悪い気はしなくても尊敬している先生のような嬉しさがないのと同じで、畏敬の念がなければ、効果は半減です。

 

療育指導とは、単純なものではありません。緻密な計算なくして高い効果は得られないのです。短い時間で最大限の効果を引き出す必要性があるのです。このホームページにはそれぞれご家庭での療育指導のヒントとなるものがちりばめられていますが、1つだけを行っても、高い効果は得られませんので、1つ1つ取り組んで頂きたいと思います。

 

またそれぞれ抱えておられる課題は異なりますので、一人で悩まずまずはご相談においでになって下さい。おいで頂ければ、お子様にあった接し方をお伝え致します。適切な接し方を行えば、進歩と成長を獲得する事が可能です。お子様の可能性を信じて取り組まれて下さい。

 

現在当施設に通われているお友達は全員高い療育成果を獲得されております。B1で、言葉がしゃべれず、知能指数も60以下と言われて来たのお友達も、僅か6回の療育指導でペラペラとしゃべっています。言語一致できなかったお友達が毎日日記を書いて、音読できるようになっています。年少全員が3時間以上集中して机に座り課題に取り組み事がなっています。これらは、適切な褒め方、評価の仕方、指導者と子ども達との正しいポジショニングなどがあって実現している事です。