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発語の伸び(その7) 声掛けの手法

心理状態を考えた声掛けを

いよいよ膠着状態を脱するための準備も整いましたが、発語が思うようにできない段階の子ども達の心理状態を考えれば、声がけの方法もわかってきます。

 

①イライラと非常にもどかしい気持ちで

②大好きなお母さんの前で悔しい気持ちで一杯となり

③学齢にもよりますが、出来ない事を恥ずかしく感じ

④上記3つの気持ちが入り交じり、嫌になる…

 

私も中国の園の園長として赴任した時、母音の構成が違うので全く発音出来ませんでした。実は今でもなんちゃってで幾つかの単語の組み合わせでしか話せません。一時かわいらしい先生に教えてもらっていたのですが、勘所がつかめず、イライラし、かわいい先生の前で恥ずかしく、練習するのがとても苦になりました。

完璧でなくても許容する

この気持ちを払しょくするは、大雑把で完璧ではなくても許容される対人関係です。

 

例えば「あし」といえず、「あすぃ」になったり、「あひ」でも笑顔で受け止める対応が大切となります。

 

完璧主義の方にとって、許せない事なのですが、最初は「あひ」いっていても、口蓋の周りの筋肉を上手に使えるようになると、「ひ」と「し」の違いにも気づき、正しい音が出るようになってきます。

 

アメリカに初めて留学した時、意気揚々と出迎えの人に「Thank you」と言って通じなかったのですが、担当者が正しい手本を2度3度示した後、「every thing OK」と許容してもらった時、気持ちが楽になったのと同時に、再挑戦出来た事をよく思い出します。

 

私と同じ時期に留学した友人は、最初の1週間で打ちひしがれて投げ出してしまったのですが、それは友人の担当者が完璧な発音を彼に求めてしまった事から起きたと考えています。

 

成長しても上のような心の動きがあります。英語の発音も未だにきれいではありませんが、一応通じるようになれたのは大雑把で許されたからだと考えます。

ちょっとで「すごい」。許容と称賛が多くの問題を解決する

ちょっとくらい違っていても問題にしない。到達点は今、今日ではないのです。折角言う気持ちの芽を潰さない。

 

私達には時間があります。時間が味方ですので、その時、その時点で結果を求めない事で多くの問題を払拭出来る事となります。

 

そしてちょっと言えたら、「すご~い」と褒めてあげる事。一緒に喜んであげる事も大切です。ちょっとの進歩も見逃さず、間髪入れずに喜び、褒める事。

 

許容と称賛で多くの問題を解決する事が可能となります。このような指導と少しの魔法で劇的な成長を遂げる事が可能となります。

 

春の進学を前に焦る気持ちからつい、辛くあたったり、泣きそうな落胆した様子を見せてしまいますが、最初から完璧を求めず、力を引き出すようご指導いただければと思います。