COMPASS岡山 ペースを見出さず、ずっと変わらず

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS岡山のお友達、通い始めてからもう5年が経ち、春から中学生になりました。
当初お友達は小学校2年生でしたが、使える語彙も少なく、発語も不明瞭な印象でした。
そこでまず正しい発声、発音を目指します。

主な課題として「絵本読み聞かせ」「ひらがな・カタカナの習得」「カード読み」などを活用し、促しを続けていきました。
日によってはうまく発音できて成長を確認出来るときもあれば、声がうまく出せないときがあり、なかなか積み上がっているという実感を持てないこともあり、そういった安定しない状況が続きます。

毎日触れるもの、身近な、関わりが深い言葉は定着しやすいと言われていますが、ただ知識として覚えた言葉はなかなか活用できるまでに至らないとされています。
そこで、学習でもなるべくお友達の生活に身近なもの、馴染みのある単語、そして強く関心を示す事柄に因んだ単語から練習するように心がけていきました。
少しでも綺麗に言えたら、覚えていたら、それはもう手放しで褒めていきます。
褒められるとノリノリで嬉しそうな表情をするお友達ですので、いかに褒める機会を増やすかが重要な鍵でした。
またお友達はシンデレラが大好きで、興味のある語彙を探しながらそれを言えた達成感から少しでも長時間、発声練習ができるように工夫したのだそうです。

少しずつ少しずつ、世界が1歩ずつ広がるように、お友達が理解し、伝えられる言葉が増えていきました。
ご自宅でも発語が徐々に増えたと伺ってはいましたが、明確に「語彙が増えた」と感じられるようになったのは4年目の冬でした。
ただ、まだ文脈ではなく、単語だけという状況はしばらく続きました。

そこから二語文の獲得に向けてステップを上げていき、現在に至ります。
現在は文字カードを使って「おふろに はいる。」などの身近なイメージしやすい場面の短文を練習しています。
自宅では明瞭な発語で、自発的に二語文を言えるようになってきているとお聞きしています。
日々の積み重ねで単語は理解していて、並べ替えなどもできるようになっています。

今年の1月には、お友達から初めて三語文を聞くことができました。
最近では、何かいらないときに「いい。」などと、自分の気持ちを言葉で伝えようとする姿が見られ、二語文での表現も少しずつ多くなってきているのだそうです。

話せる単語の数も少しずつ増え続けています。
会話でのやりとりや言葉での意思表示がスムーズに出るには少し時間がかかりそうですが、お友達とCOMPASSはずっと変わらずに二人三脚でゴールを目指して頑張っています。
これからもペースを崩さず、いつか届くはずのそのゴールを目指し、これからも挑戦を続けていきます。

COMPASS発達支援センター岡山
所在地:〒700-0921
    岡山市北区東古松3丁目4番14号
連絡先:086-226-3388

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