COMPASS大村Link 「貸して」は仲良しの魔法の言葉

 月曜日のCOMPASSです。
COMPASS大村Linkのお友達、なかなか根気が続かないことが保護者様のお悩みでした。
何かに挑戦した時、一度できなければもうやりたくないとすぐに諦めてしまうのだそうです。
まだ年少さんですが、そろそろルールを守ること、自由と我儘は違うことを理解したうえで楽しい集団活動を、まだ未熟なコミュニケーションの楽しさを学んでほしいと願っておられました。
個別支援計画は長期目標として集団の中でルールを守りお友達と楽しく過ごすこと、短期目標では自分の気持ちを相手に伝えられるようになることが目標とされました。

お友達は近隣のCOMPASSからLinkに移ってきたので通うことに抵抗は見られませんでした。
来所時に靴をしまう、荷物を片付けるといった流れの行動に戸惑いがありましたが、着座もでき、お返事もきちんとできているようでした。
しかしLinkに通い始めた初日、他のお友達の使っているおもちゃを勝手に取ってしまったのだとか。
どうやら改めてLinkでの流れ、ルールについて学ぶ必要がありそうです。

お友達同士の交流が楽しいものになるためには、お互いに気持ちを伝え合い、理解し合うことが必要です。
おもちゃの貸し借りで、お互いが仲良く、気持ちよく、楽しく遊ぶために必要なのはたった一言の魔法の言葉なのです。
先生は「『貸して』と言うんだよ。」と教え、遊びの場で何度も声掛けを行いました。
実のところ「貸して」は、「いいよ」という言葉がセット。
お友達は「貸して」と言えるようになりましたが、肝心の相手の返事を待たずにおもちゃなどを取ってしまいます。
そこで今度はちゃんと相手のお返事を待とうねと何度も伝える先生です。
どうするのか知らなかったから乱暴な振る舞いをしてしまったようですが、とても素直なお友達は、その日のうちに貸し借りのやりとりをマスターしてしまったそうです。

お友達がLinkに通い始めたのが今月の初めです。
初日におもちゃのやり取りができるようになり、程なくお友達の返事を待つことが理解でき、今では相手のお友達がすぐに貸してくれなくても勝手に取ることなく差し出してくれるまでちゃんと待てるようになっています。
更にまた、COMPASSのルールも少しずつ覚えて行動できるようになっており、お友達とも楽しく活動することができているそうです。

何より待つことができない、我慢できないお友達がルールを受け入れ、待てるようになったことは大きな変化ではないでしょうか。
楽しい余暇の遊びの時間に、今も少しずつお友達同士の関わりの中で、少しずつ我慢ができるようになっていることが認められるのだそうです。
「貸して」はすぐ覚えましたが自分が使うおもちゃを譲ることは苦手だったお友達。
それがお友達から「貸して」と言われた際に「いいよ!」と貸すこともできるようになっているのだそうです。

保護者様はCOMPASSに通うようになってから息子の成長ぶりをとても喜んでおられます。
家庭ではなかなか作れない同世代のお友達同士が関わる機会がCOMPASSで経験できることが嬉しいと話され、これからもお友達と交流しながら社会生活を覚えてほしいとおっしゃっているそうです。

これから本格的に支援計画の目標に向けた活動が始まります。
すでに語彙の獲得のための絵カードや絵本を使い、言葉を聞いて覚え、声に出せるように頑張っています。
すっかりLinkにも馴染んだ今から「諦めず最後まで頑張ること」を学ぶ学習活動も始まります。
遊びでは集団活動のルールを身に付け、お友達との言葉でのやり取りがスムーズに行えるようにしていくことも目指します。
目下の目標としてはまず「ありがとう」「ごめんなさい」が言えるようになることですが、すぐにまた新しい成長をお伝えできそうです。

COMPASS発達支援センター大村Link
所在地:〒856-0832
    長崎県大村市本町328-1-206
連絡先:0957-46-3238

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