COMPASS唐津 思いやる心を(1)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS唐津のお友達は、就学を目前に控えた今年2月から通い始めました。

保護者様からお聞きしたお友達の1番の困りごとは、人との向き合い方。
兄弟やお友達の意見が自分と違うと我慢できず、いきなり叩いてしまうこともあります。
また話をきちんと聞くことも苦手で、相手の主張を最後まで聞いて内容を理解する前に、相手の話を遮り、いつの間にか話の流れは自分の主張で終わってしまいます。

保護者様は、相手の話を最後まで聞き、きちんと行動につながるようになって欲しいと話されます。
どんなに感情が乱れても、自分と違うからといって手を上げることがないように、お友達同士の関りが上手になって、みんなと仲良く過ごしてほしいと切に願っておられました。
また、小学校へ就学するまでには、ある程度の読み書きができるようになってほしいとの希望も語られていました。

保護者様のご希望を反映した個別支援計画は、まずは新しい環境に慣れてお友達と仲良く過ごすことを当面の目標とし、やがて活動を通してお友達と関わり、その中で自分の気持ちを伝え、楽しくコミュニケーションが取れることを目指していきます。

お友達が通い始めた2月は、お友達の就学までわずか2ヶ月しかありませんでした。
それまでにある程度のひらがなが読めるようになり、文字が書けるようになり、数字の認知を向上させるためには、繰り返し50音表の読み書き、語彙を上げるための絵カードを何度も繰り、練習を行う必要がありました。

しっかりと学ぶためには、まず「座ること」が大前提です。
着座姿勢をとり、それを維持し、その姿勢で目線を落とすと目の前には課題があるという環境は、自然と集中して目の前の課題に取り組む姿勢が生まれ、やるべき課題について考える体勢になっていきます。

COMPASSに通うお友達の殆どは、初めから腰を立てた正しい姿勢で取り組むことはできていません。
お友達も、そのほかに学ぶ様々な日常動作、人と向き合うこと、就学準備の学習についてもこの姿勢を学んだうえで身につけていきます。
個別指導では読み書き、そして話を聞くという難しい課題の練習に取り組んでいきました。


COMPASSでは半年を目処に立てられた個別支援計画に則って、成果を狙ったその日の課題をおよそ勉強とはいえない遊びのような取り組みでアプローチすることもあります。
特に集団での活動は、運動や遊びを通して「周りのお友達と仲良く楽しむ」ことが最大の目標となる課題でした。

その遊びで関わる際に、相手の話を最後まで聞くということがいかに大切か身を以て知ることとなるお友達。
人の話を傾聴することに慣れていないお友達は、当初は度々トラブルを起こしがちでした。
おもちゃの貸し借りや、活動の後片付け等で、お友達の予想している通りにことが運ばない時は、苛立って仲間を叩いてしまったりすることもありました。

完全に学んだことと違う行動をとってしまったこんな時こそ、学びの最大のチャンスです。
先生は「何故そのような行動をとってしまったのか?」をお友達から厳しく丁寧に聞き取ります。
そしてその行動で、相手のお友達はどう感じただろうか?もっとほかにできることはなかっただろうか?とお友達が正しい考えにたどり着くように導きながらしっかりと向き合い、話し合います。


それでも行動はともかく、自分は正しいと思っているようなときは、自分の気持ちと、相手の気持ちをきちんと整理して理解できるまで、更に言葉を尽くして説明を加えました。
最終的にお友達が心から反省し、自分自身の行動を認め、素直に「ごめんなさい。」が言えるようになるまで教えていきました。

(後編へ続きます)

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