COMPASS発達支援センター下到津 「苦手」を超えて——“やってみる”を支える日々

こんにちは。今回ご紹介するのは、COMPASS発達支援センター下到津に通う小学6年生の男の子の成長の物語です。

お友だちは、2022年の春からCOMPASSを利用し始めました。もともと本やゲームに夢中になりすぎてしまう傾向があり、「気もちのコントロールが難しい」「まじめさゆえに、他の子の行動を許せないことがある」といった保護者様のご相談から支援が始まりました。

 

当初は、「挨拶」「整理整頓」「友だちとの交流」「切り替え」「衛生面」など、日常生活の中でも苦手な場面がいくつか見られました。特に学習面では、拒否感が強く、気分によってはプリントをぐしゃぐしゃにしたり、鉛筆で塗りつぶしたりすることも。言葉遣いや気持ちのぶつけ方についても、課題が見られていました。

そんなお友だちに対して、先生たちは「スモールステップ」で取り組みを構成し、達成感を積み重ねられるように工夫しました。漢字練習や教科書ワークも、時にはゲーム感覚で楽しめるようにし、指導員と勝負形式で取り組むなど、モチベーションを引き出す工夫を続けてきました。

 

また、役割をもつことで自発的に行動できるようになることもあり、少しずつではありますが、「やってみようかな」という気持ちが芽生えていきました。

転機が訪れたのは、利用開始から2年ほど経った頃。相手の気持ちを考え、「当たったかもしれない、ごめんね」と自分から謝る場面が見られたのです。そして、「漢字苦手なんよね〜」と口にしながらも、最後までやり抜く姿。そうした経験の積み重ねが、自信につながっていきました。

最近では、年下のお友だちに学習を教えてあげようとする場面も。答えを教えるのではなく、一緒に取り組んだり、説明したりと、優しさと冷静さをもって関わろうとする姿が印象的です。

 

保護者様が悩まれていた「漢字の苦手意識」「気もちのコントロール」についても、今では明らかな変化が見られます。「苦手だな〜」と思いながらも前に進もうとする姿や、大きな声を出す場面が減り、周囲を見ながら行動する姿勢が育まれてきました。

先生たちも、「利用当初に比べて、一人でスムーズに学習できるようになった」「同年代のお友だちと遊ぶときにも、以前のように怒るのではなく、“仕方ない”と受け止めている」と、その成長を嬉しく感じています。

来年はいよいよ中学校進学。新しい環境の中でも、引き続き「苦手なことにも挑戦してみよう」という気持ちを育て、将来に向けたサポートを続けていきます。

 

COMPASS下到津

所在地:北九州市小倉北区下到津5丁目3-3

連絡先:093-383-7838

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