COMPASS発達支援センター熊本東 「かなしいね」から「うれしい!」へ——5歳のお友だちの言葉と心の成長

こんにちは。今回ご紹介するのは、COMPASS発達支援センター熊本東に通う5歳のお友だちのエピソードです。

2023年の秋に初めての利用を始めたお友だちは、当初は道路への飛び出しや自発的な発語の少なさ、大きな音や初めての場所・人が苦手といった課題を抱えていました。また、トイレや集団行動にも難しさがあり、ご家庭や園での生活にも不安を感じられていたそうです。

 

COMPASSでは、まずは「楽しく通う」ことからスタートし、身辺自立やお友だちへの関心を育てることを目指しました。

活動では、あいうべ体操や自己紹介、絵本の読み聞かせ、洗濯バサミや型はめなど、様々な課題に取り組んできました。とくに「おしまい」の認識を深めるため、課題ごとに必ず片付けをしてから次の活動へ移るなど、見通しをもてるような支援を心がけています。

 

最初の頃は、おもちゃの片付けをせずに次の遊びに移ろうとすることもありましたが、「おしまい」と声をかけながら一緒に片付けることで少しずつ習慣化。また、大好きなレール遊びの帰り渋りには、乗り物図鑑を見せながら玄関へ誘導するなど、工夫しながら関わってきました。

利用開始から2か月が過ぎた頃、変化が現れ始めました。集団活動への参加が難しかったお友だちが、自己紹介でマイクを向けられることが嬉しくなり、元気に「はーい」と手を挙げて参加。自分の氏名や園名、組名、好きなことなども答えられるようになりました。

 

また、順番の認識が難しかった運動遊びでは、職員のひざに座って一緒に並びながら、「3番だよ」と優しく声をかけ続けたことで、自分の順番を意識できるように。大好きなテトリスパズルも、以前はうまくできずに投げて泣いてしまっていたところを、何度もチャレンジし、ついには職員と一緒に完成させて喜びを分かち合えるようになりました。

言葉の面でも、「ことばが増えてきました!」とご家庭からも喜びの声をいただきました。園やご自宅では、事前予告が有効であることを活かして関わっていただき、道路への飛び出しもなくなったそうです。そして、ある日には「危ないから手をつなごう」と妹を守って歩く姿が見られたとのこと。思いやりの芽が確かに育っています。

 

以前は、どんな感情も「かなしいね」と表現していたお友だちが、今では「たのしい」「うれしい」「じょうず」「拍手!」といった前向きな言葉を自ら話すようになっています。

来年4月には小学校入学を控えています。それまでにトイレトレーニングを仕上げ、ひらがなや数字、音楽といった「好き」を活かしながら、「できた!」をたくさん経験できるよう、今後も丁寧に支援を続けてまいります。

COMPASS発達支援センター熊本東

所在地:熊本県熊本市東区渡鹿8-9-25 グランソウジュ1F

連絡先:096-321-6788

(施設名をクリックして頂くと、施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
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