COMPASS中津Sweet 数と会話と身だしなみ

金曜日のCOMPASSです。
お友達はCOMPASS中津に通い始めて1年と9ヶ月。
保護者様がCOMPASSに願っておられたのは、学習面の向上と、周りのお友達と楽しく関わりが持てること、そして日常生活における身の回りのことが自立できることでした。
保護者様の希望を反映した個別支援計画は、楽しく通ってもらうことが大前提ですが、まずご挨拶がきちんとできるように、そして基礎学力の向上を目指し、日常的な身の回りの整理整頓の習慣化を目指します。

通い始めの翌月には小学校3年生になったお友達でしたが、比較的幼さが残るイメージがありました。
発する言葉にも幼さが目立ち、コミュニケーションが快活ではないためか、周りのお友達との関わりも消極的でした。
そして当然ながら勉強はどうやら大嫌いのようでした。

さてお友達とのCOMPASSのスタートはまずは着座姿勢の矯正からでした。
綺麗な着座姿勢の意地は、学ぶために大切な体の準備だといえます。
お友達の場合、当初は着席しても準備した机では床に足が着きません。
足がぶらんとしたままで、次第に体が歪んでしまいます。
そのため低めの児童用の机を使用したり、足の下に台を置くことで改善を試みました。

特に算数が苦手なお友達。
学校の教科書ではかけ算九九は小学2年生で、0を含むかけ算は小学3年生で習得するようになっています。
九九は計算の基本知識ですが暗記できていないため、当初は九九早見表で調べながら学習していきました。また、言葉の幼さは語彙の修得を進めることでカバーしていこうと、都度表現を伝えながら応酬話法を練習。
COMPASSの独自教材の日記や作文で文章作りにも熱心に取り組みました。

1年半経った現在では、机も通常の高さのものでも姿勢が長時間保てるようになってきました。
修得が完全でなかった九九は、早見表を使うことなく暗記できていて、解答の時間も早くなってきているといいます。
日毎に、月を追うごとに来所してから靴をしまい、服をハンガーに掛け、カバンをしまい、学習が終わったら片付けるというルーティーンがごく自然に身についてきたお友達です。

言葉のチョイスや会話の変化とともに気持ちを先生に伝えようとする様子を見せるようになってきたお友達。
保護者様はお友達の学習の成果が見え始めていることも、何より周囲のお友達に関心を持ち、積極的に関わろうとする様子を大変喜んでおられるそうです。

繰り返し行われた九九をはじめとする学習でプリントが完成するたび、正しい答えが導かれる度に先生から褒められ、笑顔と自信を見せるようになってきたお友達。
これからは国語の学習でも漢字、文章の読み取りなど、次のステップへの学習の取り組みを開始していきます。

ルーティーンで覚えた一連の流れだけでなく、身辺自立として、例えば鏡を見ての身だしなみを整えることや片付けをしっかり学んでいくように、自立した女性へと成長するようにとねがい、厳しくも温かく、優しく関わり、諦めない学びを続けていきます。

COMPASS発達支援センター中津Sweet
所在地:〒871-0016
    大分県中津市牛神町1-22-11
連絡先:0979-22-3078

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