COMPASS Clover 優しい笑顔・優しい言葉

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS Cloverにこの夏から通い始めたお友達は、じっとしているのがとても苦手です。
賢く、こだわりが強く、気持ちの切り替えも難しく、カッとなったら一切聞き入れません。
お友達同士のコミュニケーションもまた難しく、言葉は荒く、会話が未熟なため相手に気持ちを伝えられずに、怒りの感情が他害行動として現われることもありました。
保護者様はお友達が言葉で気持ちを伝えれるようになってほしいと願っておられました。

個別支援計画の学習面では、ひらがなの読み書きを習得することを目指します。
情緒面では気持ちの切り替えがスムーズなるように促すこと、お友達や先生と関わる楽しさを経験し、人との関わり方を学び、ルール・マナーを身につけることを目指すものとなりました。

通い始めたばかりの頃のお友達は髪がボサボサで、見るからに目にかかっていて邪魔そうに見えるのですが一向に気にならない様子です。
そこで身だしなみを整えることからCOMPASSでの活動はスタートしました。
鏡を用意し、保護者様にお友達のくし、ゴムを準備していただき、来所したら最初に髪を自分で結ぶ練習を行いました。
髪が整い、すっきりした顔で笑顔を向けるお友達に、先生たちはもちろん上手に結べたことを手放しで褒め、「髪が目にかからないと、さっぱりするね!」と声を掛け、身なりを整えると気持ちがいいと意識するように声を掛け続けていきました。

COMPASSの基本である着座ですが、座ってもそわそわして落ち着きません。
先生の指示を聞かず、先生に対しても自分の言い分の主張を譲らず、そして時折荒い言葉を使うことも。
短時間しか集中できないこともあり、文字の学習では、ひと筆書きやなぞり書き等成功体験を得やすいものからスタートしました。
課題を提示してもやりたくないと言い、わからないことやできないと苛立つ姿を見せます。
ひらがなが読めない、知らないことがお友達にとって恥ずかしいことだと感じていることが苛立ちの理由の一つのようでした。
もちろん知らないことは学べばいいことですし、わからないと苛立つよりも笑顔で頑張れるように促していきました。
例えばひと文字書けると「すごい!」「わぁ、丁寧だね!」と褒めて自信に繋げられるように試みました。

言葉遣いについては、お友達が言いたいことを例にとって具体的にどう相手に話すのかを教えていきました。
先生が言い方を伝えた後、お友達も真似して伝えます。
これもまた上手に言えたら「そうそう、そう言うのよ!上手いね!」とお友達の表情が緩むまで褒め続けました。
やがてお友達は、少しずつ先生話す時には敬語で話せるようになってきました。

お友達はとても順応性が高く、利用開始から2週間ほどで学習への意欲に大きな変化が現れました。
その頃からは自分から「勉強はいつ?」「運動あそびはいつ?」と尋ねるようになり、積極的に取り組もうとするようになってきました。

最近では、その場にあった言葉遣いも少しずつ馴染んできたようです。
自分の気持ちを言葉にして伝えること、相手の気持ちを受け止めることはこれからも続ける課題です。
身だしなみについては髪を整えることを意識できるようになっていますが、季節にあった服装、基本的な衛生習慣の習得にはまだ課題があります。

春には小学生になるお友達。
学校では特に話を聞くことや多くの人との交流が楽しい毎日のための鍵となります。
仲良くなるために必要な言葉遣いや要求・気持ちを相手に伝えられるようになることを目指します。
またこれからは就学に向けて基本的習慣を身につけ、着座で集中する時間を伸ばしていくことに注力していきます。
ひらがなの読み書きについてもさらに学習を進め、まずは名前が書けるようになることを目指します。

COMPASS.Clover
所在地:〒760-0080
    香川県高松市木太町5009-4
連絡先:087-814-3538

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