COMPASS須崎 嬉しい春を目指して

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS須崎のお友達は年長さん。
昨年の5月から通ってきています。
保護者様のお困りごとは発語がないこと、そのためか乱暴な行動をするときもあるのだとか。
活発な行動を苦手とすることもあり、この時点では生活習慣が身についていませんでした。

支援計画では、たくさんの言葉に触れる機会を作り語彙を増やすこと、そして身辺自立に向けて、できることを増やし、生活習慣を身につけることを目指します。
学習面では、数に触れて認知を高め、興味を持てるように導きます。
ご家族や関係機関との連携を図り、情報を共有し、共通理解を深めてニーズに沿った支援を行うことを目標としました。

COMPASS須崎は2階にあります。
利用当初のお友達は足の筋力が弱く、歩くのもやっとで階段を登ることも難しかったそうです。
見慣れない場所のCOMPASSで落ち着かず、自発的な発語はなく、おどおどした様子でした。
素直に着座できたお友達、まず取り組んだのは発語の練習でした。
対面した先生の口や舌の動きを見せ「真似してね!」と発語を促します。
か細い声で真似ても、復唱できたことを褒め、自信と意欲を持てるように促し続けました。
療育は楽しいものだと感じて欲しくて、手遊び歌を一緒に行い、発語へ繋げるように導きました。

次第に気まぐれな出現ではありますが、単語の発語は聞かれることが多くなって行きました。
ただ、言葉出るようになると、指示には素直に従うことが多いものの、「いや」と言うことが増え、療育が難しくなる場面も見られたそうです。
身辺自立では、まずトイレに行くという習慣づけに取り組みました。
食事も自立できるようにと、ダブルクリップをつけた箸を使用し、正しい持ち方を覚えるように導きます。

お友達がCOMPASSに通い始めて1年と半年が過ぎたこの秋には、スプーンやお箸の持ち方は上手になり、手伝わなくても一人でお弁当を食べられるようになってきました。
トイレに行く際にも、「しーしー」と言いトイレに行きたいという意思表示ができるようになりました。
先生の指示をよく聞き取るようになり、語彙も増え、母音ではない言葉も増えてきたそうです。
手を洗う、トイレに行く、着脱など、身辺の動作もできることが増えてきました。

徐々に成長を見せるお友達の様子を受け、ご家庭でもしっかり取り組んでいただいていることが現在の成果に繋がっています。
ご家庭でも排泄を「しーしー」という表現で教えてくれるようになっているのだそうです。
お友達の言葉は現在まだ母音による発語が殆どですが、この言葉を言っているのかな?という意味が伝わりやすくなってきました。
わかってもらえることが乱暴な行動を抑え、元気に笑顔で過ごせるようになりました。
送迎車のチャイルドシートに乗る際にも、介助なしに自分で座ることができるようになり、苦手な階段もだいぶスムーズに登ることができるようになり、しっかりした足取りは頑張ってきた証のように先生の目にも映っているのだそうです。

何より嬉しいことは先生が何か言うと、お友達は「はぁーい」と返事するようになったこと。
最近では、文字にも興味が出てきたようで、絵本を見る際に絵本の感想やストーリーを言いたそうに動作で表現ができるようになってきたことも大きな成長です。
現在年長さんのお友達、春には就学です。
現在は主に限定的な母音による発語ですが、まずは単語、ついで2語文などへステージを上げて行きたいと考えています。
お友達が嬉しい春を迎えられるように、COMPASSではこれからもしっかり関わって行きます。

COMPASS発達支援センター須崎
所在地:〒785-0036
    高知県須崎市緑町9-27 須崎保岡ビル2F
連絡先:0889-43-9328

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

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