COMPASS Believe 苦手に立ち向かうために

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS丸亀Believeに昨年夏休み前から通う女の子は1年生。
着座はできますが、すぐに気が散り、集中の維持が難しかったといいます。

苦手な課題を目にすると「できない!」と顔をそむけて拒否。
促しの声を聞くと、離席して机の下に潜ってしまうこともありました。

保護者様は「一定時間、落ち着いて着座ができるようになって欲しい。」とお友達の成長を願っておられました。
個別支援計画では「落ち着いて着座し、学習に取り組むことができること。」そして「学習中や友達との関わりの中で、気持ちを切り替えられるようになり、目指すところまでは我慢して続けることを身につける。」という目標を立てました。

拒否が強く、すぐに離席してしまうお友達の意欲をどうすれば引き出せるのか…、それは何度も先生の間で話し合われたといいます。
意欲が失せてしまう原因は、学習課題なのか、ペース配分なのか、気まぐれなのか…

少しずつでも取り組めるようにお友達が好きな課題、集中できる時間、かけられて気持ちの良い言葉を探し、プリントの1枚でも、パズル1つでもできたことを「どうやったの?」と一緒に振り返り、「すごいね、よくできたね」と惜しまず賞賛です。
お友達の中に嬉しい気持ちが芽生え、意欲につながるように振り返りと賞賛を繰り返していきました。

お友達は絵本が大好きです。
お友達の好きな絵本を活用して文字や言葉の理解を促す学習に取り入れました。
冷静に頭の中で言葉だけでイメージしたり、言葉で言葉を理解することや、言葉だけで気持ちを表す言葉を組み立てたりはまだお友達には難しいと判断し、まずは視覚的にも分かりやすいように、初めの頃だけは絵カードを活用していきました。

お友達は1年生ですが、まだひらがなの読み書きは苦戦中でした。
なので思考が「できないから嫌い」という流れから「強い拒否」になってしまうようです。
嫌いなものも「できる!」が積み重なるとへっちゃらになってくれるはず。
そこで見通しがつくように「ここでおしまい」を決めて、まずは少しずつひらがなの読み書きをこなしていきました。

この取り組みは夏休みの間つづき、新学期が始まる9月には別人のようなお友達がそこにいました。
お友達は、離席がほとんどなくなりました。
ひらがなの読みは、まだ少し混乱することもあり、鋭意継続中。

プリントを解く間、一度も集中を切らさず継続して取り組めるようになりました。
「ここまで終わらそう!」と決めた所まで、しっかりやり遂げられるようになりました。
難しい内容でもイライラしたり拗ねたりすることなく、気持ちを切り替えて最後まで取り組めるようになってきています。

何より一番伸びたのは、計算への意欲です。
計算を正しく素早くできる力がついてきて、集中を見せてプリントをこなしています。
振り返りの経験が功を奏したのか、間違いを伝えると、自分からやり直すことができるようなっています。
この見直しはほとんどの児童が苦手とし、さっと終わらせてしまいたい課題なのに、お友達は厭わずに再度挑戦できるようになっていることは大きな成長です。

COMPASSに着いて、いつもの流れをこなし、着座します。
「先生、やろう!」と自分から声をかけ、意欲的に学習に取り組めるようになっているお友達です。
プリント内で読めるひらがなを見つけると、一刻でも早く先生に教えたいと、話しかける姿が増えました。
以前は切り替えられず、いつまでも遊びたがって時間がかかっていた帰りの時間ですが、これも「帰ろう」と声をかけると、遊んでいる途中でもさっと帰り支度ができるようになっています。

ここまで成長を見せてきたお友達だからこそ、次の課題、そしてその先のステージへと明確にまっすぐな道が見えてきました。
これからも学習では、文字、単語の読み書きや数の概念の獲得等を継続しながら、学習内容の理解、定着を目指していきます。

また、集団活動にも積極的に関わり、リラックスした中での交流で、素のお友達でも気持ちの切り替えや我慢ができるようになり、周りへの配慮を示して行動できるようになるという少々高めのハードルを目指して、先生たちは気づきを与え、気づきから自分で学び取れるように見守り支えていきます。

COMPASS発達支援センター丸亀Believe
所在地:〒763-0082 香川県丸亀市土器町東8-260
T E L :0877-43-7338

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