COMPASS丸亀NEXT 言葉の兆しの先に(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPAS丸亀NEXTのお友達は昨年11月から通いはじめ、この春年中さんになりました。
会話に困りごとがあり、保護者様は就学するまでに円滑なコミュニケーション力の向上ができればと願っておられました。

お友達は日本語、英語、中国語の飛び交う家庭環境で育ったためか、発語は英語だけが見られたそうです。
日本語での言葉かけは理解できているようですが、日本語での発語はありません。
着座にも慣れていないようで、座った側から落ち着かず、離席が多かったそうです。
家でも姉や兄とも遊ばず、COMPASSでも周りのお友達と関わろうとせず、ひとり遊びが多く、自分の世界に入り込んだままでした。
トイレでの排泄など、日常生活の様々な動作も自立できていませんでした。

支援計画では、落ち着いて過ごせるようになることが最初の目標になりました。
お友達が慣れてきたら基本的生活習慣を身につけることや、正しい姿勢の維持ができるようになることに取り組みます。
座れるようになったら言葉を学び、伝え方を練習し、日本語で自分の思いや要求を言葉や動作などで伝えられるようになることを目指します。
また経験値を上げ、興味や関心を広げ、できる事を増やし自信につなげ、バランス感覚を養い、集中力を身につけていくことを目標に設定しました。

通い初めの頃のお友達はいつも自分の世界にいて、先生もお友達も視界に入っていませんでした。
目が合わず、声をかけてみたり、触れたりしても反応がなかったといいます。
気持ちを切り替えにも時間がかかるようでしたので、切り替える力、我慢する力を養えるようにと、取り入れた課題の1つが運動療育です。
理学療法士の提案で特別支援課題としてバランスボール、バランスボード等が行われ、模倣をすることを楽しめるよう「真似っこストレッチ」と呼んでいる先生の動きを真似る活動も取り入れます。

言葉では語彙を増やし、会話への足がかかりとして活用する絵カードでは大好きな海の生き物カードを取り入れました。
海の生き物以外にも色々なカードに目を輝かせるお友達に絵の名前を伝えながら復唱を促し、言葉の理解と発語を導いていきました。

学習の場面以外でも、いつも言葉をかけ、見守られているという安心感が持てるように配慮していきました。
COMPASSでは座れず離席してばかりですが、家でもやはりすぐ寝転がって集中することが難しいお友達。
ただ工作には興味があるようで、これだけは着座して集中できるようでした。

来所するたびにテンションが違い、運動でもその日の気分や興味のあるなしで取り組み方が違い、気の向かない運動だと寝転がったりその場から走り去ったりするお友達。
先生たちはお友達が興味を持てるように、模倣の真似っこストレッチでは大仰なくらい動物になりきってみたりと工夫が必要でした。

目が合わず、声掛けやスキンシップにも反応を示さず、日本語での単語や言葉を伝えても反応を中々示さない状態は続きました。
それでも利用開始から5ヶ月たった 3月辺りから少しずつ変化の兆しが見られ始めたそうです。
(後半に続きます)

COMPASS発達支援センター丸亀NEXT
所在地:〒763-0082 香川県丸亀市土器町東5丁目220
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