COMPASSしまんと 運動から始まって(2)

木曜日のCOMPASSです。
4月から通い始めたお友達は、誰とも積極的に関わろうとする様子が見らませんでした。
内弁慶なお友達、ご家庭では会話があるのだそうですが、外ではほとんど聞かれません。
語彙を獲得し、伝わる実感を得て、会話へと繋がり、助けを求められるようになり、そしてお友達同士でコミュニケーションが取れるようにと、日々、促しは続きました。

COMPASSで取り入れた運動はお友達の感覚を呼び覚まし、取り組む姿勢を育てていきました。
お友達が慣れてくると、運動プログラムは個人的なワークだけでなく、小集団でも行われました。
その運動がお友達同士が触れ合うきっかけになり、少しずつ関わり合いが増えていきました。

組み上げられた運動とお友達同士のふれあい、その2つのあたらしい世界が相乗効果となり、お友達の成長に大きな影響をもたらしたようです。
ただ小集団に向けた声掛けは内容を聞いていないこともあったので、「〇〇くん」と名前を呼び、個別に伝えるように努めました。
現在も集団への声かけを聞き取り、意味を理解して行動することは苦手なところもありますが、一方で自発的な言葉が増え、笑顔で最後まで参加できています。

お友達にとってひらがなの書き順マスターは難しく、一画一画の色を変えたり、数字を振ってゆっくりと理解を促していきました。
現在はひらがな50音は読めるようになり、短い文章の絵本は音読できるようにななり、ひらがなもほぼマスター完了といったところです。

ご家庭での一方的なものだった会話も様変わりし「COMPASSの学習を思い出して、できるようになったことを教えてくれたり、お母さんの名前を書いてくれるようになって嬉しいです。」とご報告をいただきました。
COMPASSでも「どうしたらいいですか?「わかりません。」と言った助けを求められるようになったお友達。
他の児童と楽しく遊ぶようになり、自分から笑顔で声をかけて関わるようになってきています。
学習面でもしっかり着座姿勢を保ち、取り組むことができるようになっていて、就学準備は整い始めています。

保護者様もCOMPASSの先生も不安と期待の天秤の皿に、学びや経験といった錘を足していきながら期待の皿が跳ね上がっていくように、ただ過ぎていくだけでない月日を重ねていきます。
COMPASSの考え抜かれた運動プログラムから始まって、今お友達の天秤は大きく期待に傾いています。
これからはどんな場面でもはっきり声を上げて質問したり、気持ちを伝えたりがスムーズにできるように、また1つ段階を上げた課題に取り組んでいます。
この冬を超えて、お友達が晴れやかな顔で桜並木を歩いていけるようにと願いながら・・・

COMPASS発達支援センターしまんと
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