COMPASS Clover 皆の中へと・・・(1)

月曜日のCOMPASSです。
昨年の9月から通い始め、1年目を迎えたCOMPASS Cloverの年長さんの男の子。
ひとりを好み、幼稚園での集団行動が苦手だといいます。
特に集団活動では指示を理解すること、聞きいれることもできず、人と違うことを始めてしまうといいます。
目が合わず、言葉によるコミュニケーションも苦手、またじっと待ってもいられません。

保護者様はお友達を想い、集団活動に参加できるようになってほしいと話しておられました。
言葉によるコミュニケーションができるようになり、皆と一緒にゲームやルールを理解をできるようになり、楽しめるようになって欲しい、そして得意なことを見つけてほしいとも願っておられました。そんな保護者様の願いに寄り添えるように立案した個別支援計画では、「いろいろな経験を通して、たくさんの言葉に触れ言葉でのコミュニケーションが増えるように。COMPASSの先生やお友達に慣れて楽しく通えるように。静・動の運動あそびを繰り返し、切り替えがスムーズになるように。」という目標が設定され、COMPASSの療育がスタートします。

COMPASSの療育では、きめ細かなプランで行われる個別指導と、人と関わる中でルールや正しい行動や思いやりを学ぶ集団活動の2本立てで行われます。
まずは個別指導の活動から始まるのですが、向かい合わせに座り、話をしてもお友達は先生を見てくれません。

そこで名前を呼んで注意を向け、先生からお友達の目線を合わせに行って挨拶を促します。
お友達のコミュニケーション力向上のために選択した課題は50音の発声練習、COMPASSのプリント、そして絵カードによる語彙の獲得などです。
また巧緻性と認知の向上を狙ってボタン付け外し、色・数・モノの一致の教材を活用していきました。
机上の学習ではお友達が「数」に対してとても関心を持っていることが判明しました。

落ち着きと集中力の向上を目指して、平均台、とび石、動物歩き、フラフープジャンプ、リングタッチなどの運動を取り入れました。
運動遊びは数名の小集団で順番に行われることが多いため、お友達が苦手な指示やルールの理解につながっていくことが期待できるからです。

保護者様から伺っていた通り、同じ指示の言葉でも数名の集団ではその内容が入っていかないようでした。
そんな中でも内容をより具体的にわかりやすくするために、先生が他のお友達に声を掛けるときに同時にお友達にも同じ内容を伝え、どういうことなのかを実際に目の前でやってみせるなどの工夫をしました。
こういった集団の中では、複数のお友達の声がひどく耳障りな騒音に聞こえるようで、耳を塞ぐ場面もありました。
そこで静かな場所に移動して1:1での指示を出し、指示に従うことに慣れていくように配慮しました。

伝えた指示の意味が把握できるようになってきたら、今度は徐々に人数を増やし、小集団でも同じように行動できるよう導いていきます。
自分の順番をじっと待っていられないお友達です。
そこで、わかりやすいように床にラインを引いたり、フラフープを置いたりして手を繋ぎ、「じっとしていてね。」と声を掛けました。
皆が順番を待っていたり、同じ動作をやっていたりする中で、お友達はひとりだけ外れて違うことをしようとする場面もありました。

そんなときは、先生はお友達に声をかけながら隣についてお手本を示したり、一緒に行動して皆と同じように動くことを体験してもらうように努めました。
そしてお友達が小集団の活動に参加できるようになり、余暇の時間にも遊べるようになってくるのは半年が過ぎたお友達が年長さんに進級する頃でした。

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