COMPASS.Clover 皆の中へと・・・(2)

火曜日のCOMPASSです。
数字が得意なお友達、具体的な声掛けに加えて、運動や学習の中で数字を絡めて行うと理解が早いようでした。
そこで、数字をコーンに貼り付け、数字の順番通りにボールを運ぶゲームを考案するなど、苦手な分野に得意なエッセンスを入れて馴染みやすくなるように努めました。

初めの頃は全く指示も通らず、目も合わず、目につくものや気になることがあると気を取られて集中が途切れ、話し声に耳を塞ぎ、予定通りに進む日はほとんどありませんでした。
それがふた月過ぎた11月には短い言葉の簡単な指示は聞き入れるようになりましたが、運動遊びのルールなどは言葉だけでは理解に時間がかかり、繰り返しの中で少しずつ言葉の意味が理解できていくようでした。

そもそもお友達が集団に馴染まなかったのは、お友達が苦手なことや人に合わせて行動することよりも、ひとりの方が楽に過ごせるからでした。
皆と一緒の集団活動のプログラムでも、お友達だけ脇の静かな場所で同じ指示を受けて運動遊びを行うことから始まり、やがて、少しずつ他の人がいてもできるようになっていきました。
じっと順番を待つのはこの頃まだ苦手だったようで、短い時間であればフラフープの円の中にいられるのですが、すぐモゾモゾと動き出してしまいます。

それでも継続した訓練と並行して行われた着座での言葉や会話、数字の学習・巧緻性の訓練をずっと継続してきたことも手伝って、少しずつ集団に入ることに抵抗を見せなくなっていきました。
さらに学びの時間を重ね、集団へのアプローチを継続していきながら季節が真夏を迎えた頃、画期的な成長の様子が見られるようになりました。

これまでは見られなかった自分から進んで挨拶したり、自己紹介したりもできるようになってきました。
余暇の時間には遊んでいるお友達のところに近づいて、一緒に一つのおもちゃで遊んだり、鬼ごっこをしたり、ボール遊びに笑顔で興じたりするようになってきました。
頑なにひとりで過ごしていた昨年のお友達とは別人のようです。

保護者様も成長を見せ始めたお友達の様子を喜んでいただいているようです。
また、幼稚園の先生からあれほど苦手だった集団の中で過ごせたとお聞きして、COMPASSの先生もとても嬉しかったと話していました。
最近のことですが、皆でドッチボールで遊んでいたときのことです。
あるお友達にボールが当たって拗ねているところへすっと寄っていき「おいで」と声を掛ける優しい姿を見せていたのは、人と関わることが苦手だったあのお友達です。

これからもお友達の更なる成長を願いながら関わっていきます。
日々の活動を通じてもっと学習や遊びへの関心を広げ、もっとたくさんの経験を積み重ねていきます。
COMPASSで学んだことや、体験して道ついたルールやマナーを守った集団活動の実践を通してステージを上げ、コミュニケーションの向上を目指していきます。

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