COMPASS熊本西 周りに目を向けて(2)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS熊本西のお友達が通い始めて1年が過ぎ、2度目の春がやってきました。
ほとんど目も合わず、意思表示もわかりづらかったお友達ですが、少しずつ表情が豊かになり始めてきました。

全くといっていいほど周りに関心を向けることのなかったお友達でしたが、周囲への興味が出始めて、周りのお友達に関心を示すようになってきました。
熊本西にはガラスで仕切られた個室がありますが、その個室から広い部屋にいる他のお友達を眺めてニコニコしているお友達の姿が見られるようになってきているのだそうです。

なんでもやってもらうことが当たり前だったお友達でしたが、COMPASSの玄関に着くと、自分で靴を脱ぎ、靴下も脱いで裸足になり、帰るときにも靴下や靴を自分で履こうとする様子を見せているのだそうです。
また根気よく何度も教えてきたことでトイレの明かりのスイッチを入れ、中に入り、スボンを下ろして便座に座ることまではできるようになりました。
とはいえトイレで座れても排尿はできないので、今もオムツを使用しています。
そして、衣服の着脱なども自分でできるようになってきました。

驚くべき成長は他にもあります。
お友達は随分と表情が豊かになってきました。
絵カードや話しかけで言葉を教えているものの、現在に至るまで、残念ながらCOMPASSでは言葉の表出はまだ見られていませんが、嫌なときには手や足を使って抵抗する仕草を見せるようになり、意思を伝えるバリエーションが増えてきたお友達です。

保護者様も少しずつ変化を感じておられるそうです。
COMPASSでは見られませんが、保護者様によれば、自宅ではよく「かか」と聞こえる発声を耳にすることがあるのだそうです。
きっと「お母さん」という言葉を発しているのだと思いますが、ここにきて、その「かか」という発声のバリエーションが豊かになってきたのだとか。
「お母さん」と呼びかけたり、「早く来て!」と助けを呼ぶときなど、お友達なりに言い方を変えて意味の区別を示唆するようになってきたのだそうです。

これは成長を感じさせる大きな変化だと考えられます。
気になる誰かがいて、その人と関わろうとするとき、お友達はコミュニケーションが必要だと気づきます。
今はそのコミュニケーションはまだ身振り手振りや表情の変化に限られていますが、たった一言でも発語がで始めたとき、お友達の中にたくさん話しかけられ、教わった言葉たちが命を得たように溢れ始めるのだとCOMPASSでは期待しています。
その日まで、もっとたくさん言葉を伝え、人と関わる機会を作り、トレーニングを続け、もっと大きな変化が現れるまで歩み続けていきます。

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