COMPASS鹿児島 経験と継続の掛け算(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS鹿児島に昨年6月から通い始めたのは、当時3歳になったばかりの男の子です。
発語もなく、話しかける言葉の意味やジェスチャーもあまり伝わらないようです。
お友達の口から聞こえるのは「うぁぁぁ!」「きぃぃ!」というような喃語ばかりだったのだとか。

お友達とは目も合いません。
椅子を勧めても座れず、好きに歩き始め、常に動き回り、危ない!とヒヤッとする行動も見られました。
動き回るのをやめて座るように言うと、泣き出してしまうこともありました。

利用相談のとき、保護者様は「言葉が出るようになってほしい。意思疎通が出来るようになって欲しい。」と、お友達の言葉の成長を願っておられたといいます。
また、「お友達に興味を持ってほしい。」という希望も話しておられました。

COMPASSの個別支援計画では、お友達が楽しく通えるように環境に配慮することから始めます。
入所時は自分にしか興味を示さなかったお友達なのですが、周りのお友達にも興味を示すように図っていきます。
色々な遊びや活動を通して、お友達が好む遊び・楽しめることを見つけて着座時間を延ばしながら、「出来ること」を増やして自信をつけていくことを目指します。

選んだのは「車の絵本」や「パズル」といった教材です。
お友達は動く「車」にとても興味を示し、カラフルな車の絵を見るのが楽しそうです。
パズルはすぐに自分で全部はめ込むことができる簡単なものなので、「できた!」という達成感を感じやすく、出来上がると褒めてもらえるのでご機嫌になるアイテムです。
座ることができた奇跡的なタイミングがあれば、その機会を逃さずカラフルなクレヨンを並べ、なぞり書きを促しながら言葉をかけ続けました。

お友達には自分の名前の認識がありませんでした。
そこで、お友達の意識に名前が浸透していくように「〇〇君、すごい!」「〇〇君、ここだよ」というように、何度も何度もお友達の名前を呼びかけ、少しでも反応できるように促しを続けていきました。

始めの頃はまだ何かを覚えるとか、学ぶとか、考えるといった段階ではなく、楽しいと感じられることを大切にしました。
色々な教材や教具を試しながら、COMPASSではお友達が興味を示すものを探していきました。
活動中はお友達に話しかけ、気分がノリノリになるように、「すごいね!」と声をかけたり、拍手をしたりして励ましていきます。
着座姿勢や姿勢の維持を体で覚えてもらえるように、気に入ったおもちゃで遊ぼうとする様子が見られたら、お友達を椅子まで誘導して着座を促してみます。

COMPASSでは学習をやるだけでなく、「始まりの挨拶」から「終わって片付けるまで」の全てが療育です。
活動は先生の指示を聞く、着座する、そして目の前の課題を行うということから始まります。
子どもも大人も着座して、初めて目の前の課題に目も思考も集中することができて、考えるということができ始めるからです。
その日のプログラムが終わってみると、使った道具やおもちゃは、大抵散らかったままです。
始まりと終わりのけじめ、それもCOMPASSで学ぶ大切なことです。

お友達がどんなに片付けを嫌がって泣いても、先生は優しく嗜めながら毎回お友達を誘って一緒に片付けを行いました。
お友達も片付けが大嫌いでしたが、「片づけ終わるまで活動は終わらないんだ」ということを次第に飲み込めていきます。
こうした日々が続き、やがて半年が過ぎた頃から少しずつお友達の反応に成長の兆しが見られるようになりました。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター鹿児島
所在地:〒890-0073
    鹿児島市宇宿1丁目29番24号セントベナージュ・ドナ1階
連絡先:099-202-0138

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