COMPASS岡山 楽しく関われるように(1)

土曜日のCOMPASSです。
年少さんのお友達がCOMPASS岡山に通い始めたのは今年の4月。
自由奔放すぎるところがお友達の困りごとの一つでした。
例えば勧められても着座ができず、集中に欠け、落ち着く様子がありません。

本当にやりたいことだけをやりたいと望み、先生から「皆で一緒にお絵描をきしましょう?」などと誘っても”皆と一緒”が嫌なのか拒否を表します。

また、言葉の困りごともあり、会話する力がまだ育っていないようでした。
お友達の発言は、何を言いたかったのかわからない状態だったのだそうです。
お友達の将来を想い、保護者様は伝える能力の向上を望まれ、コミュニケーションが上手にとれるようになってほしいと希望しておられました。
また、いずれ就学を迎えるお友達に「落ち着いて先生の指示に従って動けるようになって欲しい。」そして「集中力を身につけ、周りに合わせて活動できるようになってほしい。」と話しておられたそうです。

COMPASSではまだ4歳のお友達の最初のステップとして「COMPASSに慣れ、通うことが日常の習慣になること」から目指します。
また「集中すること」「発声の明瞭化」を目指し、言葉の学びをスタートさせます。
少しずつ活動が身につき始めた頃からは、通っている園においても言語能力の向上によって人との関わりも好転し、落ち着いて過ごすことができるようになることを目標と定めました。

当初のお友達は本当に自由気まま・好きなように動きたがりました。
言われたことに従うこと自体が嫌なのか、担当の先生の「〜しましょう。」の声掛けにも断固拒否。
自分がやりたいことがやれなかったり、阻止されると泣き叫び、先生を蹴る、叩くなど大暴れで抵抗します。
暴れた後は、机の下に潜って出てこないか、逃げて奥へと走り去ってしまうという状態でした。
そこで、お友達が暴れて怪我をすることがないように、安全確保のため、常に2人体制で関わることにしたそうです。

お友達は、とにかく言われたことを素直にやってくれませんでした。
COMPASSの基本の一つである着座でも、興味のある物やキャラクターを使って着座を促し、少しずつできるようになっていきましたが、座った!と思ったらたちまち離席し、なかなか安定しませんでした。
活動のためには大切な姿勢の着座ですが、一旦離席すると、何度声をかけてもなかなか席に戻れません。
なんとか離席しないように、またお友達が自分で学習する部屋に入って行けるように、興味のあるものを置くなどといった工夫を凝らしたのだそうです。

そしてやっと座れたときから始まる言葉の学習活動です。
その活動に頑張れているときには、先生は工夫を凝らした声掛けをたくさんしていきます。
昨日まで本当に好き勝手に行動できていたのに、COMPASSではそうはいきません。
座りましょう、片付けましょう、これをやりましょうとあれこれ指図され、お友達はなかなかそれを受け入れることができませんでした。

お友達の心情に配慮しながら、先生は諦めず、工夫した声掛けを繰り返し、お友達と波長が合うまで続けていきました。
そして少しずつ着座でき始めてからは言葉の学びがようやくスタートできました。
聞くこと、知ること、模倣すること、会話として話すに至るまで言葉の練習は継続して行われました。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター岡山
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