COMPASS高知.Jr できた!が嬉しくて(1)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS高知.Jrに通うお友達が通い始めたのは昨年の春。
今年から保育園の年少さんになりました。

当時のお友達の発語は少し不明瞭な単語が出ていた程度で、二語文などは難しい状態でした。
また、気持ちの切り替えが難しく、来所してもなかなか入れないこともありました。
仕方なく先生が抱っこをして入室の手助けをしますが、泣くばかりで当初は着座までに時間がかかりました。
実は日常生活動作でできることもたくさんあったお友達、例えば靴を脱ぐ、上履きを履くなども自分でできるのですが、サッと取り掛かることはできず、その行動に移るまでに時間がかかっていたのだそうです。

そんなお友達の言葉の成長を願う保護者様。
「自分の意志を言葉で伝えられるようになってほしい。」と希望しておられました。
COMPASSでは上から教えるというより、すすんで自分の手でしっかり掴むというイメージで、お友達が自主性を発揮することを期待しています。
そこでまずはお友達がCOMPASSでの流れを理解し、早く安心して過ごせるように環境に配慮するという取り組みから始めます。

個別支援計画では、COMPASSでの一連のルーティンに慣れ、着座や座っての活動に取り組むことに慣れてきてからは、口舌の訓練などで口腔機能の向上を目指します。
そして、たくさんの言葉を覚え、上手に発声できるようになり、大きな声で会話ができるようになることを目指します。先生はお友達に何かを伝えるときには、お友達の意識を向けるためにもしっかりと目を見て話すことを心掛けました。

こうして春から始まったお友達との活動は、専門家の言語聴覚士の指導のもと行われました。
発声訓練として口唇や頬を上手に動かすことができるように、絵カードなどを通してたくさんの発声を行っていきました。
絵カードや教材プリント、手遊び、絵本の読み聞かせを通してたくさんの言葉に触れていけるように取り組み、ひらがなのうたの唱和を何度も練習し、元気にはっきりと発声できるように促し続けました。

日常生活動作では「自分でやってみよう!」「ひとりでやってみよう!」という気持ちを大切にしながら練習を重ねていきました。
来所すると、靴を脱いで上履きに履き替えるように指示をするのですが、お友達は玄関で靴を履いたまま長い時間過ごすこともありました。
そんなときには先生が手伝ったり、お友達が興味を示した時計のおもちゃを見せて気持ちの切り替えができるように工夫してみました。

学習でも、日常動作の練習でも、気持ちの切り替えができないときはありましたが「絶対に避けられないやるべきこと」だと理解はしているようでした。
できるだけ急かすことなく、お友達のタイミングに配慮し、逆に少しでもできたことがあると、たくさん褒めて自分でできる喜びを感じられるように促し続けました。
こうしてお友達の成長したいという心の声に寄り添った活動を続け、半年が過ぎた頃には変化が見られるようになっていきました。
(後編へ続きます。)

COMPASS発達支援センター高知.Jr
所在地:〒780-0925
    高知県高知市西町86-1
連絡先:088-855-9338

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