COMPASS丸亀Believe ”お兄ちゃん”らしく(2)

月曜日のCOMPASSです。
誰とでも関われる社交的なお友達、一方で人との距離が計れず近づき過ぎたり、おしゃべりが一方的で内容が伝わりづらかったり、気持ちが昂ると大声になったり、相手の話を聞くこともできませんでした。
他のお友達が一足早く課題を終わらせて遊んでいると、早く遊びたくて気が焦ってミスを連発してしまうことも少なくありませんでした。

Believeに通い始めてから今日まで、蛹から蝶になるほどの目を見張る変化はまだ見られませんが、4年生になったお友達は、ずいぶんお兄ちゃんらしくなってきました。
集団活動が大好きで、学年が違うCOMPASSのお友達ともうまく関われています。
年下のお友達が通い始めたことで、自分は先輩だという意識が芽生え、新しい年下のお友達と一緒に遊んであげようとしたり、そのお友達が困っていると「僕、できるよ!僕がやってあげるよ!」と自分から優しく声をかけて手伝おうとする様子も見られています。

誘ったり、誘われたりと、たくさんのお友達と意気投合して楽しく交流できていて、楽しい!と素直に表現できるので、周りも自然に明るくなり、人気者です。
お友達と楽しく遊ぶうちに夢中になり過ぎて、周りが見えなくなり、エスカレートして悪いことでもお友達の真似をしてしまうことはまだ時折見せています。
そんなとき先生は声をかけ、「それはしてもいいこと?」「それはやり過ぎじゃないかな?」と注意を促し、
テンションが上がり過ぎたときは少し落ち着くように声をかけることを心がけているそうです。

元々学習の理解についてはさほど心配ありませんでしたが、音読できても文章の意味を理解することが少し難しかったお友達です。
わからない設問の意味を先生に尋ねますが、すぐに解説をするのではなく、先生はまず問題文を再読するよう促したり、一緒に音読したりするように促し、自分の力で解決できるように促し続けました。
苦手な文章問題の読み取りも難易度を調整しながら進め、最近は一人で読み取れるようになってきました。

「〇〇がしたい!」「〇〇でないとだめだ!」という強い自己主張や要求はまだありますが、最近では状況や先生の提案を受け入れ始め「今は△△だから少し待って欲しいんだけど…」や「△△にしてはどうかな?」という提案にも納得できるようになってきました。
来所からのルーティンの流れが定着し、他の友達が療育を終えて遊んでいても焦らずに自分の活動に取り組めるようになってきています。
課題の内容によっては「分からない!」と焦る場面もありますが、しっかり考えて最後までやり遂げる根気強さを見せるようになってきました。

保護者様の願いは「人との距離を考えて関われるようになること。」「話し方でも語彙を増やし、豊かな表現力を身につけること。」「一方的な会話ではなく、相手の状況や気持ちを考えた発言ができるようになること。」「そして自分の行動を考え、危険認識を身につけ、落ち着いて過ごしてほしい。」ということでした。
保護者様によれば、幼い頃から落ち着きがなく、個別での指導や支援が必要だたので、就学前からCOMPASSに通い始められたのだそうです。
療育に加え、学校での学習・指導、習い事等の経験がプラスに働き、ずいぶん成長したと感じられるようになったと話しておられました。

続いて「話の内容がだいぶ分かるようにはなってきましたが、”一番言いたいのは何か”がまだ伝わりづらいことがあります。」と、まだ課題は残しているものの、一定の成果を評価され、お友達と楽しく話したり、遊んだり、大きなトラブルもなく関われていて、お友達と程よい距離感が取れるようになってきたことを喜んでおられます。
まだ家族など親しい人との距離は近すぎるところもあるので、そのときの状況や相手のことを考えられるように声をかけていきたいと話しておられました。

学年が上がり4年生になって下校時間が遅くなったため、過ごす時間も減ってしまったことがお友達は不満なようです。
「もう帰るの?もっとここに居たいよ。」と言う程、お友達はCOMPASSを楽しみにしており、どの活動も意欲的に取り組んでいます。
帰りたくないと不満そうなお友達でしたが、帰る時刻を事前に知らせておくことで気持ちを切り替えて帰ることができるようになってきました。
お友達の利用日ではない土曜日にも、家では「なんで今日行けないの?」と不満を言うこともあるのだとか。

先日、地域の秋祭りがありました。
秋祭で獅子舞を舞うことになったお友達は、練習を頑張り、COMPASSでも「今日練習があるんだ…」と皆に話したり、「こんな感じで練習しているんだよ!」と舞ってみせたりしていました。
そして本番、獅子舞を披露したお友達の姿に、ご覧になっていた保育園の先生が「とても成長をしていますね!」と感動しておられたとのことです。

成長の過程にあるお友達、これからは会話の主旨をわかりやすく伝えられるように落ち着いて話し、適切な言葉を選んで文章にして、自分の思いを分かりやすく伝える練習を継続していきます。
また並行して物の準備・片付け、持ち物の管理は勿論、今後中学生・高校生へと進級するにあたり、一人で考え、判断し、正しく行動していけるように、更に「お兄ちゃん」らしく行動できるように導きたいと思います。
しっかり行動の善悪は正しく理解できているお友達なので、焦らず気持ちを落ち着けて周りを見て判断できるように促していきます。

COMPASS発達支援センター丸亀Believe
所在地:〒763-0082 香川県丸亀市土器町東8-260
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