COMPASS岡山 苦手意識に打ち勝って(1)

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS岡山のお友達は、小学校への就学を機に児童の事業所から放課後へ移ってきました。
児童発達支援に通い始めた頃のお友達は、奇声を発し、指示は入らず、自分のルーティンを崩されると暴れる傾向がありました。

児童の頃は発語はありましたが、発声が不明瞭でまるで伝わらず、言葉でのコミュニケーションは取れませんでした。
着座自体も、姿勢の維持もできず、提示出された課題はすべて拒否して、投げ落としていました。

放デイに移行した春には課題には着座して取り組めるようになっていましたが、変わらず衝動性は強く、多動傾向があり、待てず、落ち着いて静かにしていることが苦手でした。
教室内での移動時も走ってしまうという状況がお友達の日常でした。

児童発達支援の頃の保護者様のご意向は「最低限でいいので集団活動を成立させたい。」というものでした。
「園の行事や園の生活の写真にみんなと一緒に写れるようになって欲しい。」と希望されており、これらを概ね克服して就学したお友達ですが、強い「数」への苦手意識がありました。
放課後等デイサービスの相談時、今回保護者様は学習面での成長を願われ「数認知と読み書き、比較表現の向上」を特に希望しておられました。

そこで放デイでの個別支援計画では、数に苦手意識のあるお友達が成功体験を積み、苦手意識が軽減し、楽しく数の学習に取り組めるようになることを目指すことを設定。
時間をかけて一つ一つできることが増え、定着し、学習面や生活面で自立できるようになることを目指していきます。

お友達は児童の頃と同様にまだ室内を走ってしまうこともあったので「教室の中では歩く」ことを常に意識できるように声掛けを続けました。
またテンション高めにずっと喋り続けているときには、それでまた更にテンションが高くなってしまうため、1日1回は静かタイムや、短くても静かに落ち着いて過ごす時間を設けました。

就学してもCOMPASS来所時のルーティンは同じです。
いつも通りに手洗い・うがいなどのルーティンを済ませると、着座して今日の課題に取り組むという流れなのですが・・・。
お友達は学習意欲自体はあるのですが、唯一数への苦手意識は相当なもので、数の学習を始めようとプリントを出すと情緒が崩れ始め、言葉も乱暴になる傾向が見られ、トイレを理由に離席して課題から逃げようとしてしまいます。

強い苦手意識というバイアスがかかっている場合、体が受け付けないほどの拒否感を伴うこともあります。
先生は、「苦手」をどうにかして「楽しい」とか「できる!」へ変換できるように言葉を尽くし、優しく促しを続けました。

「大嫌い」、「苦手」、「やりたくない!!」という心情から、経験によって「ちょっとだけなら…」、「やってみようかな」、「あ、できた」、「できる!」というプラスの気持ちへの変化がとても重要です。
このために課題は優しいところから反復して繰り返し、繰り返し、何度でもできるまで、わかるまで取り組むという必要がありました。
通い始めて7ヶ月目となった最近になって、ようやく嫌悪するほどの強い抵抗は柔らかくなってきたようです。
(後編に続きます)

COMPASS発達支援センター岡山
所在地:〒700-0921
    岡山市北区東古松3丁目4番14号
連絡先:086-222-0178

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