COMPASS熊本東 お友達の言葉は…(1)

木曜日のCOMPASSです。
熊本東に6年前から通ってきているお友達も現在中学1年生、春には2年生に進級します。
通い始めたのは小学校2年生からでしたが、当時は先生の指示を聞き入れず、悪戯を仕掛けたり、自分の思うままに振る舞うばかりでした。
このため集団での社会生活が難しく、ルールやマナーの指導も何度も繰り返さなくてはいけませんでした。

こちらのいうことは理解できているようですが、お友達からはほとんど発語がありません。
言葉の指導もなかなか定着が見られず、コミュニケーションが難しいお友達です。
保護者様はそんなお友達の「コミュニケーションの”幅”を増やしてほしい。」とおっしゃっていました。

そこでCOMPASSでは、まずは「ありがとう」を相手に伝えられるようになって欲しいと、お友達なりのコミュニケーションの向上を目指すことを個別支援計画の中心に据えました。
そして、事業所がこのコミュニケーションの向上のために選んだのは「ひらがなカード」「絵合わせ」「プットイン」「ボールペンを組み立てる」などの言葉と巧緻性の向上を目指す教材でした。

お友達の性格は明るく、いわばムードメーカーのような存在です。
人が楽しむ様子を見るのが大好きですが、その一方で「やらないでね」とお願いしていることを敢えてやってみせるなど、先生を困らせることも度々ありました。
お友達にとっては先生が困っていたり、怒っているのが面白くてたまらないようで、高いところに登ってしまうなどの危険行為や、周りのお友達が困るような不適応な行動を繰り返します。

もう何年もCOMPASSに通っていてCOMPASSの流れ、ルールやマナー、そして先生の指示は言葉からも雰囲気からも理解できているお友達。
学習活動のときは、きちんと座ること、活動では提示された工作やプリントなどを完成させること、先生と向き合ってカードで発声を促す活動をすることなどは、お友達にとって「当たり前」になっているはずでした。
ところが日によってはあまりにも課題に取り組む姿勢がなく、手遊びや、離席を繰り返すこともあります。
そんなときは、先生がお友達に「このプリントやってくれないと、お楽しみの時間は無くなるよ。」と言ってみると「いやぁ、いやー!!」と拒否する発語はあるのだそうです。

集団活動でも、先生と1対1の個別指導でもそうですが、嫌なときには「いやー」を繰り返す声は聞くことができます。
しかし、何かをとって欲しいときや、先生の指導に分りませんと訴えることもできないお友達です。
そこで、そのときの状況に合わせて、まずは話せる言葉やお友達ならではの手話で、相手に要求を伝えられるよう促しています。
また、コミュニケーションのツールに関しては、言葉による意思疎通も期待して練習を続けながら、それとは別にタブレットや絵本の指差しなどでも伝えたいことが伝わるように工夫しながら学習を進めています。

お友達のコミニケーションが少しずつ開花していくことで、お友達の心の成長も伴ってきているようで、筆記具などを投げたりするような乱暴な行為は次第に減ってきています。
小学校高学年に上がる頃からは、あれほど多かった離席がめっきり減り、取り組める時間も徐々に増えてきているのだそうです。
(後編へ続きます。)

COMPASS発達支援センター熊本東
所在地:〒862-0970
    熊本市東区渡鹿8丁目9番22号
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