COMPASS熊本 創意工夫と根気で(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS熊本に3年前から通ってきているお友達は、現在6歳の年長さんです。
利用開始時の様子はというと、音や声に敏感で、落ち着きがく、手先の動作に不器用なところがありました。
また、発する言葉が少なく、また指示などを聞くことも苦手なようで、コミュニケーションを取ることが難しかったそうです。
そんなお友達の様子をご覧になり、保護者様はCOMPASSにいくつかの願いを託されました。

1つ目は「言葉が増え、コミュニケーション面を伸ばしたい。」ということでした。
2つ目は「気持ちの切り替えがスムーズにできるように。」ということ、3つ目は「落ち着いて活動に参加できるように。」、そして4つ目は「身体や手を使った色々な経験をして欲しい。」と願われ、心技体全般の成長を希望しておられました。
個別支援計画では、保護者様のご希望に寄り添い、思いを言葉で伝えられるようになり、言葉でのコミュニケーションが取れることを目指して行きます。
また周りの人に意識が向かなかったお友達ですが、成長の過程で徐々に周りの人に興味を持ち、一緒に活動が出来るように、いろいろな活動に挑戦し、3歳のお友達がまだ知らない活動も含め、多くを体験できるように促し、日常動作では自分のことが自分でできるようにを目指していくことが設定されました。

言葉を獲得し、会話につなげるための課題は「絵カード」「絵合わせカード 」「絵本の読み聞かせ」「ひらがなパズル 」とコンパスオリジナルの月例プリント」です。
幼いお友達おだちが肩ではなく、指先を巧みに使えるようになるための巧緻性の練習は「型はめ」「ビーズの紐通し」「せんたくバサミの付け外し」などでした。
会話の実践や気持ちの制御をするための「集団活動」では自己紹介、手遊び、しずかタイムなどでした。
一つの課題が、指示が、1枚のプリントができたとき、頑張ろうとしたとき、先生はお友達がびっくりするほど喜び、たくさん褒めてくれます。
褒められて気分が高揚することは、意欲にしっかり結びついて行きます。

当時3歳のお友達、着座での学習活動では、気になるものが目に入るとすぐに離席、じっとしていられず、気が散りやすかったといいます。
先生は言葉の意味を教えようとしてもお友達に受け留める語彙がなく、どう言葉の意味を伝えるか、数や言葉の理解を深められるかに悩まされることになります。
集中力と語彙の問題で、通常の座学では内容が入って行かないと思われたので、お友達が大好きな車を使った「街づくりの遊び」を企画します。
お友達と一緒に大好きな車を走らせ、たくさん関わり、遊びの中でルールや会話などを織り交ぜながら、お友達目線でわかりやすいように伝える工夫をしてみました。
そのほかにも車と同様、主にお友達が興味を持っているものを活きた教材として活用し、言葉の発声を促すように心がけました。

トイレトレーニングは心理戦でした。
当時のお友達はオムツでの生活に慣れていて、どうしてもオムツで過ごしたいと訴えるお友達。
何度パンツを履いてみようと誘っても嫌だと拒否ばかりだったので、先生は苦肉の策を講じます。
それはお友達に「COMPASSではパンツを履いてトイレで用を足すこと、でもお家ではオムツをつけていいよ。」と、頑張ろうという背中を押すお約束です。
特に守れたときのご褒美があるわけではないですが、トイレトレーニングが始まる頃には「できた!」に対して先生が褒めちぎってくれることで、とても心地よさを感じていために、できるところを見せたい気持ちに期待を込めたお約束でした。
そしてその結果は1年ほど経過した頃に成長のかけらとなって現れ始めます。
(後半へ続きます。)

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