COMPASS JUMP! 嫌なことが好きに変わるとき(2)

月曜日のCOMPASSです。
お友達が通い始めてから3ヶ月が経ち、お正月を迎えた頃からはお友達の様子に変化が現れ始めます。
お友達にはコミュニケーションに困りごとがあり、意味が通じない言葉や英単語は口にしますが、聞き手には通じないことばかりでした。
名前を呼んでも反応がなく、想いを伝えることができないので、コミュニケーションの手がかりにと、名前を何度も呼びかけました。

着座の指示にも素直に従えず、座ってもすぐに離席し、気になるおもちゃや教材へまっしぐらです。
そのほかにも絵カードや絵本の読み聞かせ、乗り物のペープサートでお話を聞かせ、A1 のプリントやリズム体操などを行い、また「ちょうだい」「はいどうぞ」のやりとりを何度も繰り返しました。
お友達の好きな車のペープサートや楽しい歌で誘い「おや?座ると楽しいことがあるぞ」と思ってくれればと工夫してみます。
机に向かうこと自体がお友達にとっては嫌なことだったようです。

お友達のCOMPASSはいつもルーティンから始まり、それからお友達の活動は運動から始まります。
利用開始から3ヶ月間、COMPASSの流れに乗って取り組んできたお友達は、その流れを理解できています。
運動を終えたあとには、机上での学活動習だと認識できていて、少し楽しくなってきた学習活動をやろうと、机に向かって走っていくようになりました。
以前は机に向かうこと自体を嫌がり、着座しようとしなかったお友達だったことを考えると、これは素晴らしい変化です。

ほんの小さな変化から始まり、日々少しずつでも変化を見せるようになっていったお友達。
その頃からは着座姿勢で机上課題に取り組むことができるようになりました。
あれほど拒否を見せていたさまざまな課題もできるようになると少しずつ好きになってきたようです。
逆に嫌いな課題だと、これまでは嫌がって奇声をあげたり逃げていたお友達でしたが、今では嫌な課題のときには「ばいばい!」と言って、嫌な気持ちを表現することができるようになってきました。

欲しいおもちゃを他のお友達が使っていると、無言で奪い取っていたおもちゃですが、今では「かして」と言葉で伝え、お友達との玩具の貸し借りができるようになってきました。
色や数、乗り物の名前などの理解が目を見張るように進み、絵カード、ペープサートの時間では「〇〇ちょうだい。」とお友達に先生が伝えると、たくさんの中から選んで渡してくれるようになりました。

保護者様も短期間で意味のある言葉を話せるようになってきたことや、周りのお友達とも楽しく関われている様子を喜んでいただいています。
また保育園でも「集団活動に参加できることが増えてきています。」と保育園の先生から言われて嬉しかったと話される保護者様のお話を聞いて、先生たちも心から嬉しかったそうです。
ただ、自分がやりたくない活動のときには離席傾向があるほか、場面の切り替えや周りの流れを見て行動することもまだ難しいようだと冷静に判断されています。

言葉が伝わるようになると、お互いに気持ちがつながり始めたようで、お友達は周りをよく見れるようになり、泣いている子がいたら心配そうに優しく側に寄り添う姿を見せるようになってきました。
お友達の伸び代は遥か無限に広がっています。
これからもまた新しい目標に向かって新たな舵を取っていき、まだ理解に不完全さの見られる先生からの指示の言語についても理解を深め、新しく得た言葉でより詳しく意思を伝えられるようになり、ジェスチャーも含めて意思伝達の手段を増やしていけたらと思います。

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