COMPASS新下関 兆しを求めて…(1)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS新下関に通うお友達は、年少さんから通い始め、もうすぐ2年めを迎えるところです。
当時のお友達の意思の疎通は発語ではなく、言葉ではない喃語、指さしでした。
自分の想いを伝えることが苦手で、そのために人との関わりも成り立ちづらいものでした。

保護者様は、お友達が言葉が出るようになり、読み書きを習得し、ひらがなの認識を深めてほしいと願っておられます。
日常生活動作でも例えば食事を自分でとること、トイレでの排泄もできるようになることを希望しておられます。

個別支援計画の手始めに、まずはトイレトレーニングを進めていくことにしました。
少しずつCOMPASSで過ごすことに慣れ、先生や周囲のお友達とも馴染んだ頃からは、唱和・絵カードを通して楽しく発声練習を行い、語彙の習得を目指していきます。
そのために選択した課題は、絵カード、あいうえお唱和、絵本の読み聞かせ、みつばプリントの線なぞり、ひらがなのなぞり書きなどでした。

当時まだ年少さんだったお友達、着座の習慣がなく、すぐに離席する傾向がありました。
楽しいこと・面白いことが大好きで、先生にも構ってもらいたくてワクワクを探してウロウロします。
先生が字を書いているときなどもイタズラとわかる邪魔をしてしまいます。
お友達は困ったり、怒ったり、声を荒げるような先生を見たいため、叱られても、その意味が伝わるどころかニコニコ笑顔を見せて喜んでいて、このままだと何度も繰り返す可能性があります。
そう考えた先生は冷静に対応し、何をやってもスルーすることにしました。

トイレトレーニングも同時進行で行われました。
お友達は、自分が発信している「トイレに行きたい」というサインに気付けず、間に合わないことがありました。
初めのうちは、トイレに行く声かけをする間隔を30分おきに促すように短くして、だんだんと間隔を伸ばしていきます。

促すことと、自主的に気付いたときを考え、先生はトイレに行きたいと伝える仕草を教えます。
「おしっこが出そうなとき、出たときにこうしてね!」とお腹の下ををポンポンと触れ、模倣するように促していきました。

できるだけ言葉を出せるようになり、要求や手助けを求められるように「あいうえお唱和」や「絵カード」は、先生もマスクを外し、口の動きを見せながらの発声練習にこだわりました。
お友達の気持ちがノリノリになるように、おもしろおかしく口を大きく開け、音を発声し、お友達に口の形の模倣練習に取り組みます。

音を出し、言葉を覚え、並行して行ったのは書くことです。
なぞり書きは自由描きからはじめ、縦線、横線、螺旋描、ひらがなと順に進めていきました。
「線なぞり」では色を指定するなど、色の認識も同時に行います。
こうして成長を願う活動は行われ、1年2ヶ月が経過した昨年の夏には兆しが見られるようになってきました。
(後編へ続きます)

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